フェイスブックが新ニュース番組、有名キャスター起用
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注目のコメント
純粋なテックプラットホームから自前コンテンツも持つメディアプラットホームへ。
これは本格的に多くのメディア、特に報道に強みのあるテレビや新聞を殺しに行く。メディアの力はコンテンツ制作能力×配信能力だが、facebookには無敵の配信力がある。そして制作は一流のテレビコンテンツを制作して来たチームが担うとなると、ほかの追随は許さなそう。
ちなみに私も地上波やAbema TVのニュース番組(制作はテレ朝)などに定期的に出ているが、既存メディアの報道チームのコンテンツ制作能力は多くの人が既存メディアに持つイメージよりかなり高く、それ故に差別化が難しい。なので最後は配信力で決まる。コンテンツを持たないメディアとして巨大化したFacebookも、やはりユーザージェネレイテッドモデルにおいてFAKEコンテンツを防ぐことはどうしても出来ないし、今のインフラ的なFacebookの立場では自前コンテンツに乗り出す以外方法ないですよね。Netflixもそうですが、これからはコンテンツを生み出せるところが強くなる。
足の早いネットサービスでは日本は周回遅れの議論になりがちなのですが、既に米国版フェイスブック上にはWatchというタブがあり、そこでキュレート動画は配信されています。
つまり皆さんコメントされている、いよいよメディア企業へ、という状態は既に昨年のうちにそうなっています。
今回の発表はそうではなく、文末リンクの公式ブログにあるとおり「フェイスブックがお金を出してCNN等パートナーメディアにコンテンツを作ってもらう」という内容、つまりはメディア企業ではなく、コンテンツ企業への取り組みという事です。
もっとも今回はそのトライアル的第一歩として、コンテンツを「作る」のではなく「その資金を出す」という試みです。
既にそれをやっているAmazonやネットフリックス、あるいは先日のAppleが音楽出版社ポジションを取る事(そちらはまだ憶測報道ですが)と同様ですが、プラットフォーム側はとっくにメディアポジションは内包しているのであって、そうではなくコンテンツポジションを取りに来ている、という事です。
ただしフェイスブックの場合はそれだけではなく、フェイクと戦う事を今年社是の一つとして発表しているので、その取り組みの一貫としても位置付けられています。
アンダーソンクパーといえば世界一有名なアンカーマン、さらにその対局のフォックスからも雇って、局がフェイクブックのためにオリジナルにキユレートした今日のニュースを流す事になります。
https://www.facebook.com/facebookmedia/blog/introducing-the-first-funded-news-shows-for-facebook-watch