ヘンテコノミクス――話題の行動経済学をマンガで学ぼう
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本書「ヘンテコノミクス」は、人間がとってしまうヘンテコな経済行動について実証的・経験主義的に解き明かす行動経済学を、わかりやすくマンガで紹介するものだ。
伝統的な経済学で考えられてきたのは「自己の利益の最大化を目標に常に合理的な意思決定を行う」経済的人間(ホモ・エコノミクス)であるが、行動経済学が考えるのは「ときには非合理的な判断、つまりヘンテコな行動もする」より生身に近い人間である。
読者に近い日常生活の場面をベースに描かれるマンガから、極端回避性、同調行動など行動経済学の23のテーマについて理解を深めていくことができる。
「やる気があったのに(内発的動機)、それに対価がつくと(外発的動機)もう報酬なしではやりたくなくなっちゃう」アンダーマイニング効果など、私たちがやりがちなヘンテコな意思決定に思わず納得してしまうことだろう。