【ビジュアル】国内最大の非上場企業。サントリー「7つの狂気」
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やって失敗するより、やらない方が罪という「やってみなはれ」の歴史。楽天の「Get Things Done」、リクルートの「お前はどうしたい?」ではないですが、強いカルチャーを持つ企業には、その企業のDNAをあらわす合言葉が存在します。
しかし、サントリーいろいろ面白いな。たとえば昭和の宣伝部が開高健とか文豪を抱えていたとは知らなかった。
自社の売上の3倍近い海外のプレイヤーを買収して海外に打って出るというのも、普通の感覚でいえば博打でしかない(もちろんJTみたいな特殊な成功事例はありますが)けれど、それを「やってみなはれ」で実際にやってしまうところがすごい。
論理的にいくら考えてもわからないことを決断する時にこそ経営の胆力やアートが問われると思いますが、そういう時に、その決断にともなうリスクを通常は考えるもの。オーナー経営かつ非上場だからこそのリスクの取り方ということなんでしょうね。サントリーという会社がいかに狂気の会社か、これまであまりちゃんと知らなかったのですが、これまでの歴史をひたすら見ていくと、とにかくクレイジーな会社であることがわかります。今日は、そんな狂気ぶりをビジュアルスライドでつくりました。
過去に佐治敬三氏、そして佐治信忠氏が「官僚的になっている」と繰り返し発してきたように、組織が硬直化しないよう創業家がどういう役目を果たしてきたかもとても興味深い。
もっとも、最近のサントリーは少しおとなしい印象も否めません。が、ウイスキーという参入障壁の高いお酒を核に、世界で戦うことを「決断」したことは評価に値すると思います。美談として取り上げられる45年赤字のビール事業ですが、累損解消はいつ頃になるのかって一度も見たことないけどどうなんだろう?
ソフトバンクのADSLパラソル作戦もそうですが、「最終的に黒字にこぎ着けた」ことで「成功」と言われるが、実は累損解消までに至らず、単純な数字だけで言えば「失敗」というケースもあるので。
もちろん、事業を作り上げた、ということは数字以上の意味を持ちますし、特にサントリーさんは非上場なので自由なので良いのですが。
やってみなはれ史はとても面白かったです