【飯田泰之】「人が動く」だけで生産性が向上する理由
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注目のコメント
これは断言出来ますが、移住のボトルネックは配偶者や家族です。
男性は仕事さえあれば、やりがいさえあればどこでもやっていけるし、移住も意外にハードル低い。
しかし、今の地域でコミュニティを形成した配偶者からすると、なんで作り上げたそれを捨てて見ず知らずの地域に行かなければいけないの?となる笑。
子供の進学を考えるとこれまた…
じゃあそこへの施策は何があるのか?と言われるといいアイデアがないのですが、とにかく移住を促進させるには女性目線の施策が必要だと思います。
移住を受け入れる側は、どういう年代のどういう家族構成の人を受け入れたいのか、マーケティングをしっかり行わないとうまくいかないと思います。(埼玉など)郊外都市の人間は通勤に時間が取られており、(新潟など)地方中核都市へ移動させたほうが良い、というのは面白いと思いつつ、「そんなことするより郊外都市にビジネス(生産)機能作ったほうが早くないか?」とも思いました。実際、そうなりつつあるところもありますし。
あと、過疎が進んだ地方の村を閉じる、というのは本当にそろそろ社会全体のイシュー化しないといけないですよね。住んでる方の感情によるところも大きいですが。防災コストとか生活インフラの維持コストは明らかに高い。「村を閉じる」ことと、「そこで培われている人のネットワークは温存する」がうまく噛み合えば理想ですが。。。
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(この部分は最近、考えていたことに近かったので非常に面白かった。)
表現は良くありませんが、地方にいてもいなくても生産高に影響のない人を経済学用語で偽装失業者と呼んだりします。彼らが、沿岸工業地帯に出てくると、何らかのモノを新たに生み出せるということです。
すると農業の生産は落ちないのに、他の生産は上がるため、日本全体の生産性が上がります。一橋大学の南亮進先生のグループによると、日本では1960年代半ばまではこのようなルイス的成長のプロセスだったそうです。
中国では今、この古典的成長を中国経済がいつ終えたのかがホットな話題となっています。2000年代半ばで終わったとされますが、まだ終わっていないという議論もあります。経済成長という観点からすれば、大都市圏への人口集中と、地方中核都市への人口集中は、非常に理にかなっていると思います。ただ、インセンティブだけではなかなかヒトは移動しないのが難しいところ。コンパクトシティが成功しないのも、ヒトの移動が非常に難しいからです。