ゴムのしなやかさと樹脂の強靭さ併せ持つ、ブリヂストンの新材料は無限の可能性
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なんじゃこりゃ、気になるぞ!
ゴムと樹脂の中間、対破壊特性が樹脂を混ぜていることで、普通の合成ゴムより強いとのこと。そして、それゆえに天然ゴム代替を考えていく、と。
一方で、資源需給で考えたときに、どれだけ天然ゴムを代替できるかは、長期的な論点にはなってきそう。
ブタジエンを使ってゴム部分は作っているとのことだが、これはナフサ由来。世界の石油化学製品に関しては、エタンクラッキングからエチレンを作ることが増えているが、エタンクラッキングだとブタジエンは出てこない。こういう構造があるなかでブタジエンの需給は石化のなかでは全般にタイトな状況が長期の構造。
ブタジエンの新製法の量産と合わせてやっていくことが必要そう(ここらへんは下記の①・②で触れた点)。あとは、住友ゴムも天然ゴムの化学合成にチャレンジしている(③)。
ここらへんの動向と合わせて、HSR(High Strength Rubber)、注目。
①https://newspicks.com/news/492615
②https://newspicks.com/news/746263
③https://newspicks.com/news/1928420収穫量が限定的(不安定)な天然ゴムと人工物で安価な樹脂をGd触媒を加えたブリジストンオリジナル手法で混合することで,繊維強化複合材のような高強度強靭素材の創成に成功したとのこと。
炭素(ガラス)繊維強化複合材のような構造的にき裂を制御した強化法ではなく,両者の物性値の組み合わせによるハイブリッド材を作り出したことは新原理に基づく材料科学としての意義が高く,多方面での適用拡大が期待できますね。
>ゴムと樹脂を分子レベルで結び付けた「世界初」(同社)のポリマー材料「High Strength Rubber(HSR)」の開発に成功した
>新たに開発したガドリニウム(Gd)触媒を用いることで、合成ゴムの原料であるブタジエンやイソプレンなどの共役ジエンと、樹脂の原料であるエチレンなどのオレフィンが1つの分子鎖の中で結び付くように共重合させる
>耐亀裂性が5倍以上、耐摩耗性が2.5倍以上、引張強度が1.5倍以上という性能を有する。
>ゴムのしなやかさと樹脂の強靭(きょうじん)さを兼ね備えた次世代材料である。タイヤのゴムと言えばカーボンブラックですが、この素材だとカーボンは入れないんですかね?
通電性が無ければ静電気の逃げ場が気になります。
今後増えるであろう電子部品や通信に影響無ければいいんですが。
昨今のタイヤはシリカが多く含まれるのでそもそも通電性はさほど良くないんでしょうけどね。