【最前線】マイクロソフト、哲人ナデラが語った「5つの未来」
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大企業から、ベンチャーへ移ってくるプロセスは、振り返ると、マイクロソフトのサービスを徐々に使わなくなることでもありました。実際、今や、ワードやエクセルの外部とのやり取りぐらいがマイクロソフトとの接点になってしまいました。
ただ、現地に行って感じたのは、そんな表面的なツールの利用状況は、必ずしも重要ではなくなってきたのかもしれない、ということです。
そもそもマイクロソフトのイベントなのに、登壇者の社員が、マックで、クロームを使って説明することもありましたし、逆に言えば、そういう異なるデバイスやOS、言語を横断するようなプラットフォームをマイクロソフトが作り上げようとしていることへの本気度を感じました。
通底しているのは、テクノロジーの派手さより、「顧客企業を成長させることが、自分たちの成長につながる」という黒子役の徹底です。特に、デジタル化を急速に迫られる大企業にとっては、マイクロソフトは一番頼りたくなる立ち位置にいるのだと。
そこにMixed Reality(MR)など、スマホ以降のテクノロジーが本格化してきたときに、また勢力図が変わることがあるのか。予言者のような風格を漂わせるナデラCEOの言葉には、言い知れぬ迫力がありました。マイクロソフトはアカデミックな国際会議に研究をバンバン出してきます。グラフで示される低迷期でもそこは変わっていなかったように思うので、そういった基礎力が今の回復を支えているのかなぁなどと思いました。
興味深い記事。IBMの「巨象も踊る」ではないがMicrosoftの完全なる復活を主導したナデラが何を考えているのか。戦略をオープンに舵をきったのもすごいが、その裏にある組織文化における共感型への大転換があったのも大きいと思う
※詳細のソースはわからないが、一時期流行った有名なITジャイアンツの組織文化を表す図。Microsoftに対する厳しい風刺を含んでいる
https://medium.com/@jocatorres/organizational-culture-47fde1a46ced
最後の「もはや、コンピューターに何ができるかだけでなく、何をすべきか、を問いかけるタイミングが来ている」というのも哲人ナデラらしい。「サピエンス全史」でも最後に語られていたのも、人類が幸福であるために「『私たちは何になりたいか?』ではなく『私たちは何を望みたいのか?』」が重要だという話に通ずる深いものを感じます。