【迫真】7年にわたり銀行を騙した物流会社の「粉飾決算」の全貌
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取引銀行の数を少なくみせて借入金を過小に計上し、負債を圧縮する手法を"オフバラ操作"といい、関西のみならず典型的な粉飾手法の1つです。
最近はすぐに名寄せされてバレるので、流石に少なくなってきたように思いますが、昔は地銀、信金で監督官庁が違った関係上信用情報が分断されていて、メガ、地銀、信金、リース会社、民間金融会社などを使い分け、各行別に残表を粉飾することはよくありました。
このケースで致命傷だったのは、粉飾の中でも禁じ手とも言える多重リースに手を出したことと、恐らく手形金融による借入で債権譲渡担保登記を打たれたことです。
本来はこうなる前に法的整理による再建を目指すべきだったのですが、その決断ができずに最悪の結末を招いたと言えます。
それにしてもこのケースで一番得をしたのは、12億もの個人保証を、入社2年の執行役員に押し付けて、逃げた前経営者でしょう。
お前を社長にしてやると言葉巧みに責任を押し付けたのでしょうが、経営者は従業員とは違う責任があります。
特に中小企業につきものの個人連帯保証は一度引き受けたら、会社と何があっても一蓮托生になるという決意なしには、決してしてはならないものです。
従業員と社長は、全く違うものだということも、この事例の1つの教訓でしょうね。創業3年目のことでしょうか。
シリーズAの資金調達前後くらいの時のことです。帝国データバンクの方から「御社の信用度調査をする必要があるから面談をお願いします」とご連絡頂きました。当時の無知な私は、税務署の調査の類かと誤認してしまい、面談しました。
ご担当の方はたまたま私と同じ大学出身で、だいぶ上の先輩だということらしく、なかなかに横柄なご様子で、あれを提出してくれ、これをやってくれなどなど様々なご依頼を頂きました。
何度かは誠実に対応させて頂いたつもりなのですが、信用度調査よりも目先の事業成長させることに注力せねばらならなかったのと、何よりご担当の方の態度があまりにも「…?」だったので、その後の面談はお断りしました。
その後がなかなか凄かった。何度も何度も電話を頂いただけではなく、挙げ句の果てには、当時間借りさせて頂いていた民家の敷地内で出待ちまでされました。
たかが信用度調査なのか、されど信用度調査なのか。やられる方はちょっとしたホラーでしたが、よく言えば目標に対してものすごい執着心があったとも言えます。
とはいえ、これだけ影響力のあるインフラのような会社なので、先述の行動は会社というより担当の方の個人感情が故だと思うのですが、フェアな付き合いをさせて頂きたいですね!苦笑
ステキなご担当の方がいらっしゃいましたらご紹介ください。ECの爆発的な普及により、昨年から話題になることが多い物流業界で今年、大きな倒産が発生しました。倒産した理由は物流のパンクではありませんが、大手コンビニと取引があったような粉飾が見つかったことで、業界に波紋が広がっています。
どのようにして粉飾が行われたのか。なぜ手を染めたのか。今回の連載では、普段あまり触れることのない「粉飾の裏側」をレポートします。ぜひご一読ください。