農業×AIで世界40%の食料を守る「Spensa Technologies」のモデルとはーー害虫防除市場と事業多角化の可能性を探る
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注目のコメント
害虫のデータ蓄積はこれから進みそうです。これは固定式のようですが、
日本でも複数のミニロボットが巡回し病害虫発生や収穫適期を画像と位置情報データで蓄積するシステム開発している方がいます。巡回式の方が実用性は高そうです。
また防除に関して、基本的に農薬は未然に防ぐ「予防型」と発生時に散布する「対処型」に分かれますが、
生態環境そのものもをうまく生かして特定の害虫のみが爆発的に増えることを防ぐ道もこれからさらに研究が進むといいなとおもいます。
不確定要因が多くて難しいのですが、日本の農家は小規模多品目が多いゆえに経験的に環境コントロールすることで栽培している方が多いなと思います。
IPM防除といわれています。
総合的病害虫管理(IPM:Integrated Pest Management)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/g_ipm/pdf/byougai_tyu.pdf私たちのモデルと同じく、メタデータを集めることができれば、次の異業種と掛け合わせた展開が出来るかもしれません。
課題は、メタデータを取得するためには、センサーを大量にばらまく必要があること。温度がこもる場所、虫が集まってくる場所、病気が広まりやすい場所…をデータとして取得しないと難しい。今の環境・土壌センサーの課題でもあります。
逆に視点を変えれば、予防するためのデータベースはある程度揃っているので、四季を知る日本の企業でもローカライズして作ることは可能でしょう。課題は見える化の先にある収益向上に寄与できるか。
前職の大企業SIer.の時は、株価リスクや保守的文化もあり、そこまでは突っ込むことができませんでした。粗いものからリリースして叩かれながら育てていくベンチャーが出てきたら面白そうです。栽培技術が上がってくると、虫よりは病気との戦いになるんですけどね。害虫は結構季節性があるので、突然ブワッと出るということはあまりないです。
また、日本での害虫といえば厄介にも病原菌を媒介するコナジラミとかアザミウマとかがメインプレイヤーですが、彼らの個体は1ミリ単位ですがそういったサイズレベルでも生体フィードバックが得られるんですかね。それは技術として面白いと思いました。