「現金取扱」こそ地銀にとっての強み~間違えてはいけないもの~
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注目のコメント
昨日の「銀行手数料引き上げ」といったニュースに関連して、データも用いた考察。
自分の意見としは
①「近所に店舗・ATMがあるから」が選択理由となっている構成比について、2人世帯と単身世帯の結果が広がっているのは、世代の違いを示していると思う。つまり、長期的には重要度の低下を示唆している。
②ATMは重要かもしれないが、店舗である必要は世帯(≠法人)ではそんなにいない。だから地方でもコンビニATMが普及している。「その銀行のATM」である必要は、必ずしもないのであれば、自社店舗や自社ATMの縮小は、コストバランスとの見合いでは合理的なのではないかと思う。
ちなみに、地銀は地域に密着しているのが一般論として強みとして挙げられる。
2000年前後にネット金融が店舗コストがないこと含めて期待された。集金はできても融資(運用)サイドが弱く、既存金融(地銀だけでなく大手行も)がネットバンキングなども拡大することで生き残った歴史がある。
その点で、銀行全体の調達だけでなく運用まで見たビジネスモデルにおいての「現地現物」は、重要だと思っている。
ただ、技術も変わり、コンビニATMも普及している。何を現地現物として自社でやり、何はやらないかという選択と集中は、昨日もコメントしたがしていくべきだと思っている。
https://newspicks.com/news/299245540代より上ぐらいの世代は現金の取り扱いが重要だが、それ以下は疑問。
今後、通帳が不要でスマホ等で取引確認できれば良しとする人が確実に増える。そこを見据えて、対応策を考える必要がある。
よく、相続された地方の預金が都市部の都銀に流れているという説を聞くが、実態は違うと思う。既存の銀行はミレニアル世代をもっと意識しないと、めんどうな相続の事務手続きは負担させられる一方、預金や預かり資産はごっそり他にシフトしてしまう可能性が高い。