「温泉なんかで客が来るか!」ネガティブが蔓延していた熱海を復興させた男の戦い
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熱海の復活には様々な理由があり、多くの人たちの努力の賜物でもあります。
そのお一方のインタビューということで、大変興味深く拝見しました。
こういう熱のこもったインタビューは、元気がもらえてとてもイイですね。
さて、観光業界的に言えば、熱海復活の最大の要因は、「個室風呂」の出現だと言われています。
それまでの大型観光旅館の、所謂「大浴場」から、家族や夫婦や恋人など小グループがプライベートで楽しめる「個室風呂」は、まさに大きいことはいいことだと ばかりに大型化の一途を辿り、時代の潮流に取り残された熱海の宿泊業へのアンチテーゼでした。
たしかに修学旅行、社員旅行など団体客を中心の時代は、大型温泉旅館はそのキャパシティの多さから優位性がありました。
しかし時代が「コマ」と言われる個人客にシフトするなかで、大型温泉旅館を中心にした熱海の競争力が急速に失われて至ったのは、時代の趨勢でした。
この個室風呂をメインにした旅館で、最初にして最大の大ヒットなったのが熱海の「月のうさぎ」です。
そのヒットによって、団体客中心からの熱海は、初めて個人客向けの「商品」を手に入れいれることができたと言われています。
もともと熱海は東京と新幹線で結ばれているという決定的な優位性があり、足りないものは個人客向けの「商品」だけだったのです。
このインタビューにしろ、月のうさぎのエピソードにしろ、「商品づくり」というのがいかにビジネスにとって大事なのかを教えてくれますね。一人で復興などできるはずがありません。熱海の住民を無視しすぎです。
あたみはやはり温泉があること、東京が近くにあることが強みで、最盛期ほどには復興しないでしょうが、適当な循環で観光客は来るでしょう。同じことは、箱根、鬼怒川、伊香保などにも言えるのです。