毎日新聞世論調査:内閣支持率30% 3ポイント下落
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注目のコメント
母数568人という点を批判されている方がいるので、定量的に議論してみましょう。
n=568, p=30%の場合、誤差の標準偏差は1.9%です。標準偏差の約2倍が95%信頼区間なので、95%の確率で支持率は30%プラスマイナス3.8%、ということです。
もちろんこれはサンプルにバイアスがないことを仮定していますが、それはサンプル数とは別問題です。
サンプルに何かしらのバイアスがあることは間違いないでしょう。右メディアは右寄りの、左メディアは左寄りのバイアスがあるのも現実だと思います。ですが、同じメディアは毎回同じ調査方法で行なっているので、毎日新聞世論調査の時間推移の比較には意味はあります。(つまり上がったか下がったか。)
3月の毎日新聞世論調査は支持率33%でした。3%の差は3.8%より小さく、これは誤差の範囲。つまり、3月と比べて支持率が下がったとはこの数字から結論づけることはできません。
2月の同調査は支持率45%でした。15%の下落は3.8%よりはるかに大きいため、統計的に有意な差です。つまり、2月と比べて支持率が下がったということは、この数字から間違いなく言えます。
最後に。コメント欄を読むにつけ、塩野七海が「ローマ人の物語」で繰り返し引用しているカエサルのこの言葉を思い出さずにはいられません。
「人は見たいと欲する現実しか見ない」固定電話は年寄りや主婦ばかりだし、携帯電話にだって仕事中は出れませんし、そもそもでない人も多いはず。
母数560~570人だって少なすぎ。
こんなんで世論が揺さぶられるのなら、それこそ民主主義への冒涜も甚だしいと思いますが。
AKB総選挙のほうがまだ公正だよ。
偉い学者とか識者とか抱えてるくせに、なんでこんな手法になるの??メディアの支持率調査に関心が集まるのは、総選挙の一発勝負での「支持率」が、政府の政策の当否についての国民の評価を反映していないということが知られてきたからだろう。
期末決算値だけで、企業価値を評価するようなものだ。
一発勝負ではない、日頃の政策実施の国民の評価を客観的に、きめ細かく測定する手法を考えるべきだ。