銀行ITシステムに大異変、根幹の「勘定系」もクラウド化へ
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クラウドに移行する際の課題は技術的困難というよりはセキュリティだったと思うのですが、ようやく潮目が変わってきたのかもしれないですね。
とはいえ(中の人は重々分かっていることだと思いますが)これだけ大きな銀行のシステムを変える際に難しいのは技術面ではなくて、① 業務プロセスを変えられるか ② 特定ベンダーとの癒着関係を乗り越えられるか、というところだと思います。
特に ① に関しては、継ぎ接ぎのシステムをこねくり回して成り立っている複雑怪奇な業務フローを、如何に整理しシステム化するかという「要件定義」「業務プロセス設計」、そして変化を受け入れる土壌作りをやりきらないとなりません。既存の業務システムは継ぎ接ぎではあるのですが、実は凄く色々考えられているんですよね。
当たり前ですが現場の行員は既存の業務フローを大きく変えたくないので、そこにメスを入れられるかが肝要になってきます。トップが「なぜ変える必要があるのか・変えることでどうなるのか」というビジョンを示し、システム企画部はベンダーと一体となって過去の負債を切り捨てる前向きな意思決定を行う。その際に、トップがしっかりと後ろを支えてあげる、ということが出来るのか。トップにもミドルにもキーマンとなるべき存在が必要で、こういうことを進めるのは並大抵の覚悟では出来ないんだろうなぁと思います。とはいえ既存の銀行システムは今の時代においては全然満足出来るようなものではないので、頑張って欲しいなぁ。2017年に三菱UFJがAWSと契約して以降、金融機関のクラウド活用が広がってきました。今回はオープンの勘定系システム「BankVision」を導入する地方銀行が対象です。
すでにインターネットバンキングの基盤をクラウド化している北國銀行での導入が発表されており、今後が楽しみです。