米、シリアに軍事攻撃 化学兵器の使用断定
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証拠が無いのに断定っていつもながら面白いですね。アサド政権を擁護するわけではないですが、以前に化学兵器使用疑惑が出た際には、反体制派の工場にあった化学兵器をアサド政権が空爆したからという説もありました。これは国際社会から強い非難を浴びることを分かっていながら化学兵器を用いたというより、後ろ楯が磐石でない反体制派が安価な兵器を用意していたと見る方が合理的だとする見方からです。
米国が改めて本格介入する為の口実にしたのでなければいいのですが。いずれにせよ泥沼化必至です。
注目のコメント
東グータでの反政府勢力の組織的抵抗は終わっています。米国は支援すべき「善玉」を持たない中で、トランプは懲罰目的の攻撃に踏み切りました。目標のない、国内向けのパフォーマンスとしか言いようのない虚しい攻撃です。
仮の話ですが、前回のように空軍基地だけでなく、万が一民間人殺傷の可能性のあるような作戦となるようでは、倫理も人道もあったものではありません。
これでは、激しさを増す国内でのスキャンダル暴露をゴマカすために戦争に訴えているようなものです。結果的に政権の終焉を早めるだけとも思えるのですが、果たしてどうでしょうか? 当面気になるのは、最後の良識派と言われているマティス国防長官の去就です。昨日東グータにおける反政府軍最後の拠点ドゥーマ市をシリア政府軍が奪還したことで、アメリカは介入の口実を失うと見ていましたが、逆に武装組織の退去が終わる前に攻撃を開始するという手に出たようです。
大変残念なことだと思います。
東グータの化学兵器使用疑惑については、様々な公開情報からシリア軍が使用した可能性があるものの、十分な調査が必要なことは各方面から指摘されていました。
① 既に東グータの95%を奪還し、降伏交渉が始まっていたタイミングでなぜ化学兵器を使用する必要があったのか?
② 使用されたとする塩素ガスは水道水の浄化に普通に使用する為、どの国でも大量に保有しており、そもそも国連でも化学兵器に指定していない。
どの勢力でも容易に入手できる為、必ずしと政府軍が使用した証拠にならない。
③ ビデオを公開した民間団体ホワイトヘルメットの中立性については元々疑義があり、特にアルカイダ系のジャーム解放委員会(ヌスラ戦線)と親密な関係にあるとされている。
一方の側の情報だけで判断することに問題はないのか?
④ 公開された写真を見む限り、使用されたのは化学兵器弾頭ではなく、単なるガスボンベに塩素ガスを詰めたもの。
風で飛散することなく、兵器としてこれほどの威力が本当にあるのか?
⑤ 何故化学兵器の攻撃地点に、わざわざ病院やその周辺を選んだのか?
別にアサド政権を擁護する訳ではないのですが、このような疑義が提起されているのも事実で、それ故に然るべき国際機関でキチンとした調査をし、国際社会として協調して対応すべき事案であったと思います。
国際機関の調査も、国連決議もなく、しかも国際機関の調査前日に、一方的に攻撃するだけなら、大量破壊兵器があると言って6隻の空母と数十万の軍隊でイラクを崩壊させたら挙句、誤報だったの一言で済ませ、現在の中東の惨状を招くキッカケを作ったイラク戦争と一体何が違うというのでしょうか?