ネット証券のマネックス証券を中心に、アセット・マネジメント、投資教育、M&A、FXなどを扱うオンライン総合金融グループ。TradeStation Groupの買収で海外事業強化。
時価総額
2,306 億円
業績
マネックスグループの中核で大手ネット証券会社。過去日興ビーンズ証券、オリックス証券、ソニーバンク証券と合併。AIや独自の技術を活用したサービスも積極的に展開。
業績
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NY株式 28日終値
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・営業再開は2か月を目標に目指している、ブランドもサ―ビスも残る。業登録を2か月以内にできると考えている。金融庁の判断もあるが、現状を踏まえると業登録と再開はパッケージではないかと思う
・コインチェックは将来的にIPOを目指す。資本を強化することとそれによって外部牽制もあったほうがよい
・監督機能と執行機能を分離する
・顧客の重複はFXとはあるとは思うが、顧客情報等の照合などはしない。あと、若年層に関してはコインチェックのほうが遥かに囲い込んでいるだろう
・買収金額は特にリスクを織り込んでいるわけではないが、業登録ができるかが最大のポイント。そこの不確実性で売り手と買い手で見方の違いがあるのでアーンアウト(既存株主が、3期分の当期利益の半分からリスクコストを引いたものも得られる)のストラクチャーとなった
・一旦大きく育った資産クラスはそう簡単に消えないと思う(松本さん)
・3年前からコインチェック使ったり、自作PC作ってマイニングしていた(松本さん)
・事故直後にマネックスからできることないかと連絡した。その後3月半ばからコインチェックから話をしたいということで一気に話が進んだ
https://www.youtube.com/watch?v=78FZ9fg3rco
会見含めて気になった点等。
ディールについては、今後3年の利益の半分(と、そこからリスクコスト等を引いたもの)が、既存株主のものとなる(アーンアウト)。
既存株主としては、今後の利益水準次第だが、アップサイドが大きい可能性がある。それ含めると36億円以上のバリュエーションとなり、株主価値としては最大だったのかもしれない。一方でマネックスとしては、上手くいけば既存株主にさらに払い出しは増えるが、利益が出なければ買収に伴うキャッシュアウトは36億円に抑えられる。
破綻処理はしない債務含めての継承という形なので、利用規約の免責条項が効かない場合が一番のリスクだと思う(質問にはなかった)。
あと会見はマネックス松本社長がしっかり制御していた印象。
過去、新たな金融商品が登場してきた中で、その現場にいて、どういう仕組み・規制などが作られてきたか、ど真ん中にいた方の経験はやはり重厚。
買収決定発表直後のPickは下記。
https://newspicks.com/news/2939442
株や証券には興味ないが仮想通貨には手を出している若い層を組み込める。
ビジネスの拡大につながるという極めて真っ当な理由が伺えてなぜか安心しました。
しかも、皆、この買収額よりもはるかに高く買おうとしていたようなので、和田さん、大塚さんは「相手を見極めて売り先を決めた」「自分たちに足りないところを補う事を選んだ」という話だと思っています。
マネックスさんは、自らも仮想通貨交換業に参入する事も以前から宣言されていましたし、仮想通貨専門の体制を既に整えられていたことはもちろん、システムも準備しながらすすめていたので、参入の本気度という点でみても重要だったのだろうと思います。
他社さんが、ライセンス取得のショートカット、ノウハウ丸取りのためにコインチェックを買おうとしていた他社とは明らかに違いますしね。
コインチェックの優れた技術とマネックスGのしっかりとした運営で、実際に社会に根付くサービスへ成長してほしい。
今後3年の利益が出た場合、その半分が、既存株主のものとなる(アーンアウトというらしい)。
一方、利益が出ない場合は、買収に伴うキャッシュアウトは当初の36億円だけになる。
既存株主を納得させることができ、またリスクも避ける巧みなスキーム。
もっとも、破綻処理はしない債務含めての買収であり、
利用規約上の免責条項が効かない場合に「賠償責任がさらに発生する」リスクがある??
そもそも仮想通貨のスペシャリストはどの金融関連企業も喉から手が出るほど欲しがっているはず。
コインチェックとしては信用回復とコーポレートガバナンスの強化が出来るとのことでwin-win、ということでしょう。