サウジ、配偶者の携帯電話「監視」を禁止 罰金1400万円
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携帯電話を使うことがイスラームの教義で許されるのか、禁止されているのか、は当然ながらクルアーンには全く書いてありません。自動車でも飛行機でもインターネットでもそうですが、クルアーンや古典的なイスラームの法学書に書かれていないことについては、禁止されていない、つまり、許されている、ということができます。
ただし、クルアーンに書かれていなくても、有害ではないかと推測され、避けるべきと考えられるものもあり、タバコや有価証券の空売りはこれに相当すると考えられます。
携帯電話については、そのものは許されても使い道によっては許されない、という法学上の学説もあります。最も頻繁に議論されてきたのは、離婚の通告を対面せずに携帯電話やメールで行うことは許されるか、という問題です。たとえ通告が有効であっても直接対面して話した方が望ましい、という学説もあります。
プライヴァシーは権利の問題です。携帯電話を覗き見ることについて、クルアーンや昔の法学書には何も書いていないわけですが、プライヴァシーは、イスラームの法学上守られるべき権利であるということはできるので、携帯電話ののぞき見は禁止されるべきである、という法学上学説は十分成り立ちます。サウジ時代、同僚のサウジ人たちとジェッダまで食事に出かけた際、そのうちの一人が「出てくる際、嫁さんに、新しい嫁さんを見つけに行くのでしょう!」と疑われて大変だったとこぼしていたのを思い出しました。