【独占】カルビー松本会長が語る「引き際・経営論・これから」
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松本さん、お疲れ様でした。発表の２週間まえに神戸で会食させて頂きました。勿論、何もおっしゃっていませんでしたが、私は何となく空気を感じたので、「次の後任は決めてらっしゃるんですか？」と尋ねたら、「そんなもん、僕が決めるこっちゃない！」と一蹴されました。ああ、松本さんは本当にプロの雇われ経営者に徹してらっしゃると思いました。
私がプライベートでお付き合いする数少ないプロの経営者。初めてお目にかかったのは、経済同友会の医療福祉委員会の副委員長としてでした。私は、今のウェルネス・アンバサダーの立ち上げに、医療福祉の現状を勉強したいと、大先輩でJ&JのCEOでいらっしゃった松本さんを兄のように慕わせて頂きました。ご迷惑だったかもしれませんが、松本さんも菓子業界に身を置かれたことで、私に相談されることもあってお互いを尊敬するようになったのだと思います。
常々、社長業は10年くらいやらないと結果が出ない。また、ダメな会社をターンアラウンド(V字回復)するより、その後5年以上利益ある成長をして初めて一流のプロの経営者であるという私の持論も、松本さんとは気が合いました。やはり、外資系の日本法人のトップを長く勤めて、高い利益率を達成してきたからでしょう。8年目の私も、そろそろ潮時かもしれません（笑）
でも、いつまでも松本さんに褒められたいから、なんとか65点くらいとってから辞めたいと思いますが、難しいかなぁ（笑）
松本さん、またいろいろ叱咤激励下さい❗️先週、退任を発表されたカルビーの松本会長に独占インタビューをさせてもらいました。退任後、初のインタビューとあって、記者会見では語られていない内容が盛りだくさんになっています。
松本さんには前職時代から取材をさせていただき、経営論や日本企業の問題点を伺ってきました。京都弁も相まって、取材が始まると、現場にはいつも独特の雰囲気が流れ、1時間があっという間に過ぎてしまいます。
取材の中で印象に残っているのが、カルビーにとっては決してポジティブではない質問をしたときでも、「うまくいってない、困っている」と率直に答えられる姿です。数多くの経営者がはぐらかすのに対し、松本さんはあまりにも正直に返されたので、数年前に少し焦ったのを覚えています。
今回の取材では、話しにくいはずの「これから」についても率直に語っていただきました。もう年だから、といいつつも、まだまだ退かないぞという雰囲気を感じました。"就任当時の工場の稼働率は60%でした。製造業の中では、かなりの低水準です。でも、工場はすでにあるんだから、稼働率を上げるために、商品をたくさん作って売るしかない。"
色んなところで語られていますが、カルビーを改革したキモはここですよね。メーカー経営の本質をすぐに見抜けて必要な打ち手を打つ、結局はそれしかない。ここで生産性が改善されて新商品フルグラに注力する余裕が出てきたんですね。
