北朝鮮の金委員長が中国を電撃訪問、米国「把握せず」-関係者 (2)
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金正恩委員長の訪問かどうかはまだ確認はとれていないと思うが、北朝鮮が積極的に動き始めたことは間違いない。
最近、話をきいた朝鮮総連幹部によると、北朝鮮の狙いは、「地政学的宿命論」からの脱却だという。
「朝鮮半島は日本、中国、ロシアという大国に囲まれるという地政学的な宿命の中で生きるという考えがあった。特に韓国の為政者がまだそうした考えの中で生きている。しかし、そうではない。我々は我々で自らの道を切り開く、それが金正恩委員長の考えだ」
核開発、弾道ミサイル開発もその延長ということだろう。そして、それをテコに、米朝会談を実現し、同時に中国との関係改善もはかる。それは実際に動き出しているということだろう。
トランプ大統領はそこまで考えていないだろうが、米情報機関は既に北朝鮮側とパイプを持っているのでそれを踏まえて動いている。
気になるのは、やはり日本だ。安倍総理は去年、国連演説の場で北朝鮮との対話を拒否する姿勢を明確にしてしまった。国連の場での演説は重い。これは外務省の失態だ。
これからどうやって今後プレイヤーとして参加していくのか。
状況を変えるなら、政権を交代した上で小泉元総理に近い人物を総理補佐官に任命するなどして交渉に加わる努力をするしかないだろう。
注目のコメント
ブルームバーグが「金正恩本人が訪中」と伝えた報道は、ロイターも転電しています。NHKは「金正恩か妹が訪中か」との観測を朝のトップニュースで伝えています。SNSに投稿された北朝鮮のお召し列車や釣魚台までの厳戒態勢をみると、金正恩本人の可能性も高いとも思われます。ただ、残念ながら、まだ確認がとれません。
北朝鮮から見れば中国は属国で、視察に行かないのは、相手にしたくないのです。
アメリカのトランプ氏との面談を決め、場所はやはり属国で会うのが一番安心でしょう。
汽車で行くし、アメリカ大統領以上の警護も命令すればやってくれます。
中国ではマスコミに北朝鮮を批判的に書いたらすぐ削除され、北朝鮮以上の厳しい世論環境をつくっています。
属国があっていいなと巷で言われているデブの三番目(金正雲)はきっとそう思っているでしょう。今まで中朝関係は緊張関係だった。最大の要因の1つは、金正恩が習近平の顔に泥を塗って来た(中国でG20、「一帯一路」の国際会議、BRICS開催日に合わせて、弾道ミサイルの発射実験や、核実験を行うなど)からだ。習近平が金正恩について「三代目のデブ」と嘲笑した、という噂まで実しやか流れている。
気になるのは、金正恩がどのツラを下げて、中国に向かったのだろうか、ということだ。中国(というよりも習近平)に対する「悪行」に対し、意思を伝えないということは考えにくい。
米朝会談を5月に控えて、米国は対北強硬派のポンペオ国務長官や、ボルトン大統領補佐官に交代し、米朝会談が失敗に終わった場合、米国が北朝鮮に対し、もしかしたら「先制攻撃」を行う可能性が今までよりずっと高くなった。そのプレッシャーを1番敏感に感じているのは、北朝鮮の舵取りを担う金正恩だ。
金正恩が北朝鮮の後ろ盾である中国を訪問し、金正恩が習近平に対し、何らかの「謝罪」に近いメッセージを送り、また「友好関係(いわゆる「血で結ばれた同盟」)の再確認を行ったのではないか。そういう意味で、金正恩の訪中が事実ならば、中国に対し、北朝鮮を見捨てないよう命乞いしたように見える。