経営者は、「デザイン思考」を取り入れるべきか?
コメント
注目のコメント
このテーマはヘタなことを書くとものすごくツッコミが入りそうですが・・
私がパロアルトのIDEO本社で創設者のデヴィッド・ケリーやd.schoolでバーネット教授とディスカッションやワークショップをさせていただいた経験等からの感想ですが、この記事というより日本のビジネス業界ではデザイン思考がやや神聖化されすぎているような気はします。
デザイン思考のアウトプットは目の前の人の不を解消する具体的なモノ(それが紙の筒とセロテープでできていたとしても)やスケッチで、抽象論や理論的な計画ではないはず。思考的なもの、というより、実体に落とすところに価値があるので、事業レベルよりも製品やサービスレベルの方が相性が良いと思うんです。そこからの事業化に際しては、むしろ思考よりも実行力の話になってきます。
経営者がデザイン思考を取り入れるのは良いと思いますが、その文脈で安易に社内ワークショップなんかやっちゃうと、デザイン思考への変な誤解が生じがちではないでしょうか。デザイン思考を取り入れつつ、現実のPDCAをまわすロジカル思考も大事というのが、クリエイティブ・マーケティング事業を推進する立場では痛感。問いは解決しないと進まない、理想は行動に落とさないと進まない。
デザイン思考とは「思考法」ではなく「プロセス」だと認識しています。
①フィールドワークで「問い」を見つける。
②見つけた「問い」から「問題」を定義する。
③「問題」を解決するプロダクトを「プロトタイピング」する。
④「プロトタイピング」をテストし、改善することを繰り返す。
「問い」を見つけることにリソースを割くという覚悟がデザイン思考の第一歩なのかと。
そして各プロセスに複数人の意見を盛り込んでいくこと。
Collective Dreamingへ。
デザイン思考はこれがとても勉強になります。
https://newspicks.com/news/2643941