優勝賞金なしでも月探査レースを続行、日米イスラエルの3チーム
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Lunar XPRIZEの終了は「始まりの終わり」に過ぎず、これから起こる本当に大事なことはこの記事の後半に書いてあります。今後10年以内に、人類は初めて、月の氷を採掘し、月の水を目にすることになるかもしれません。
2年前、月の資源と補給拠点の重要性を説いた僕の研究が注目を浴びたとき、日本のマスコミはほとんど取り上げもしない中(ホリエモンは一言「微妙」とだけ取り上げてた)、ispaceの袴田CEOと中村COOだけが注目し、面識もない僕にわざわざ連絡をくれ「レクチャーをしてくれないか」と招いてくれました。
その後、この2年で、NASAの有人探査は月面へと大きく方向転換し、月面を目指す民間企業も続々と成長し、SpaceXもそれとなく月への興味を表明しはじめました。ispaceは100億調達し、日本で唯一、この流れの中で世界と渡り合っています。これが月開発競争2.0です。おぉ!!!!!!一気に目が覚めました。オランダに来る前、HAKUTOに少し参画していた立場(今でも応援)として最高に嬉しく興奮するニュースです。
毎度ですが、宇宙分野には本当に本当に夢とロマンがありますし、月探査もアカデミック・ビジネス双方に有益です。オランダ(特にライデンは、欧州の宇宙研究開発の中核拠点の一つ)の宇宙イベントに参加した時も、老若男女問わず参加者の目が本当にキラキラ輝いていたのが印象的でした。宇宙分野のこのワクワクも真に世界共通です。
(追記)
イスラエルについて、日本にいた時は、中東戦争・和平やユダヤの方に関する断片的な情報と先入観の塊でした。
実際に行ってみると、テクノロジー領域も含め、その先進国度合い(特にテルアビブ)に驚きます。ちなみに、経済水準、例えば一人当たりGDPも日本と同等か年によっては日本より高く、実際物価も日本以上(1.5倍くらい)でした。空港にあるイスラエル建国史でも、衛星を含む宇宙関連のテクノロジー推しでした。