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アートの値付けは、実は国家戦略にかかわる問題だ

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    欧米諸国、特にヨーロッパは、他のどの地域よりも、換金可能な文化的資源をもっています。たとえ製造業の商品による収益では世界でトップでなくなっても、今なお日本や中国、インド、アラブ湾岸諸国の富裕層に数十億円の美術品を売ることができます。ファッション業界、アパレル・ブランドにおいて優位性があります。今なお大学に世界中から留学生を集めて年間数百万円の学費を払わせることができます。少なからぬ人数の英語教師が世界中の学校に職を得ることができて食いっぱぐれることがありません。
    家電製品や自動車を供給するだけの地位であればごく短期間で取って代わられます。しかし、文化的価値において世界の主導的地位に立てば、その地位は百年やそこらでは容易に失われることはありません。欧米が文化的価値の制定者としての地位を得たのは、植民地化政策の一部として、世界の文化、教育の再編成を長期間続けてきたからです。

    世界的な覇権を得た国家は、広域に渡って文化を再編成してきました。ローマ帝国もイスラーム文明もそうです。中国の歴代の王朝も、暦を定め、儒教や詩文、習俗を輸出し、東アジアの文化的価値の制定者たらんとしてきました。
    英国やフランスは、植民地統治を通して、文化的価値の再編成を、人類史上最も大々的に実行してきました。森羅万象を対象とする人文諸学、社会科学、自然科学によって、現地の社会や宗教、文化、自然をも記述し、それらの学問が世界中の学校で学ばれるようにしました。英語やフランス語が学ばれるようにもしました。
    絵画が高度な文化的価値を持つ、という価値観は、元々カトリック教会によって推進され、宗教改革以降にヨーロッパの資本主義と結びついて商品化されました。この価値観も、(アジア、アフリカ、中東の隅々までというわけにはいきませんでしたが)世界中で普及されました。中国も覇権を得れば、再び世界規模で文化的価値の再編成を実行しようとするでしょう。


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    Podcast Studio Chronicle 代表

    歴史から国家戦略まで、幅広いテーマを一本の線で結び、山本さんの教養の深さを感じずにはいられませんでした。


  • 村田製作所 Senior Researcher

    人は常に発見するか発見されるかのどちらかに分かれる。構造的に価値を設定した側が優位に立つ。初手で、価値感を固めてしまう。その価値観を中心に議論が進む。相手はこの初手は無視することもできる。でも相対的に力を持っている人が言うなら無視できない。ここで、価値観の裏には自分の大切にしているもの優先順位が隠れている。では優先順位は何に根ざしているか。人間の本質に近いものの表明、時間的価値、希少性、この優先順位でどこまで議論できるか?でしょうか。


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