地球を破壊するEV、レアメタル王がそのカラクリを解く
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電気は石油から作られてはいない。
石油をわざわざ電力に変えてEVで走らせるのは無駄、と主張しているが、石油による発電はごく僅か。OECDでは石油火力の新設は禁止されているし、それ以外の国でもほぼない。
かつて、日本では世界に稀なケースとして石油火力が主力だった時代があるが、原発が無かったことと、LNGの技術がなかった為に天然ガスの輸入ができなかったから。
そのイメージを未だに引きずっている年配者は多い。今ではピーク対応や緊急対応程度しか使われていない。
火力で発電してEVで走る事自体、ほぼエネルギー効率上の損はない。例えば、天然ガスで直接エンジンを動かすより、高効率なコンバインドサイクルで火力発電してEVで走った方がエネルギー効率は良いくらい。
それなら天然ガス自動車が普及すれば、高いLIBや大きなモーターが不用になるという主張も成立するが、今度はエンジンに必要な鉄と石炭とEVに必要なリチウム・コバルト・発電用石炭等、との比較になり、どっちもどっちになる。
そもそも、車両製造時に必要なエネルギーコストは軽微(ライフタイムアセスで10-20%程度)なので、走行中のコストの方が重要。
石油を掘るだけなら油田地帯にみかけ上環境被害はないので、それに比べるとリチウムやコバルトの鉱山開発(実は銅需要増の影響が最も大きいのだが)は環境負荷が大きそうに見える。そして、依然として電力の大半を占める石炭開発の負荷は大きく、見かけ上はEVを使う方が環境負荷は大きい。
特に、今後の世界のEV販売の半分は中国と考えられているが、中国の電力は石炭が未だに7割を占める。
EVの価値としては、フランスやノルウェーなど、一部の低炭素電力国家では、走行中のCO2は減らせるかも知れない。また、都市の排気ガス問題は解消に働くだろう。
日本自動車メーカーの技術に、「ルール」で対抗するという産業政策でもある。
しかし、そもそもなぜEVなのかといえば、究極は石油供給の安全保障の問題があるからだ。そこを無視して、「EVは無駄」と決めつけるのもどうかと思う。
確かにコバルトやリチウムの資源量の問題は大きいが、基本的にはコストの問題。需要が大きいと判断されれば、鉱山開発は変わる。
電気自動車は石油消費を減らせない?!
https://newspicks.com/news/2647322/EVはもてはやされていますが、EV開発側ではなくリチウム・コバルトを生産している資源開発会社からの見方も学んでおくべき事柄だと思います。内容は多少ポジショントークが入っているとは思いますが、頷ける部分も多々あります。