究極的に人間にしかできないことは何か? 元AI研究者が出した結論【川上浩司・前編】
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注目のコメント
財務モデルの作成・分析、契約書の分析、この辺りはそのうち機械がちゃちゃっとやってくれそうです。
なので私は、機械が当面真似できなそうなゴルフの腕と飲みの席での話術を磨きます。
振り返ると、20前後の時は会計力、20代はファイナンス実務と英語力、30代前半はリーダーシップ、30代後半はお客様対応、この辺りを重点的に練習してきました「不便益」(不便による益)の提唱者である川上先生ですね。
AIが人間の「遊び」を理解すれば、ブランコくらい作るかなという気もしますが。
究極的に人間にしかできないことは、「自分の苦痛を他の大多数の人間に共感させることによって責任を取ることができる、人間社会の中の代わりのきかない主体である」ことだと私は考えています。
おしゃべりやお笑い、ファッションや音楽も、スベるリスクを負っているからこそ面白い。AIはそのうち人間の感情を理解(カテゴライズ)するところまでは来るかもしれませんが、究極的に人間にしかできないことは「感情を行動に反映させること、そしてそれがまた感情を生むこと」だと思います。
ここに出てくる「楽しそうだからブランコ作る」もそうだし、夢に向かって走り続ける、褒められたくて頑張る、楽をしたくてズルをする、勝つために戦う、間違いを恐れて手が出ない、悔しくてムキになる、怒りで我を忘れる、神や仏を信じて祈る、などなど。
ほとんどのものが非合理的で、AIにできないというより、AIがわざわざそんなことをする道理がない。だから人間に残される最後の仕事は、人間にしかできないこの非合理を興行として楽しむことではないかと思います。