【全社一丸IR】株価8倍を達成した成長戦略とは
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注目のコメント
リンクアンドモチベーションさんのIRへの取り組みと共に麻野さんのコメントも読めて大変貴重な記事です!
IR資料には本当に会社のスタンスが出ると思います。投資家に対する「約束」をしてきたとありますが、この約束すら資料に現れない会社も全然あります。
逆に「約束」と共に、その約束に至った理由や、何を指標にその約束の実現に向けて動くかまで記載する会社もあり、そういうときは「IR担当者はどんな人なのだろう?」とこちらも相手のことを血の通った存在として興味を持つことができます。会社は経営者のものではなく、従業員のものであり、顧客のものであり、株主のものだと考えています。
勿論、最後の決断は経営者がすべきだと思いますが、その決断の先には対労働市場、対商品市場、そして対資本市場における価値の最大化があるべきだと思います。
私たちは上場直後にリーマンショックがあったこともあり、株価が下落する中で、対資本市場におけるコミュニケーションに向き合いきれない時期も正直ありました。
しかし、経営陣やIRを中心に本気で向き合った結果、株主の皆様にもリンクアンドモチベーションの可能性を以前よりも感じて頂けるようになったと感じます。
先日の機関投資家向け説明会では、「もっとモチベーションクラウドに投資していきましょう」「またまだ資本市場にモチベーションクラウドの可能性が伝わっていないのでスモールミーティングやりましょう」などの激励のお言葉を終了後に頂きました。
自社の価値が伝わっているかは対商品市場においてはP/L、対労働市場においてはES(エンゲージメントスコア)、そして対資本市場では株価に、数値として表れます。
時になかなか数値に改善が見られないと、「どうせ良くならない」「しょせんウチの会社はこんなもん」「やっぱり分かってもらえない」という気持ちになりがちです。
でもやっぱり、相手に伝えること、分かり合うこと、そして向き合って、自分を見つめ直すこと、期待を紡ぎあげ、充足を作っていくこと、そういうコミュニケーションをどのステークホルダーに対しても諦めてはいけないのだと改めて感じました。
そして、最も大切なことは生まれた期待に応えることです。しっかりと現場で取り組んでいきたいと思います。先日の取材記事がNewsPicksにも掲載されてました。掲載いただきありがとうございます。
会社としてIRをフルスイングするようになってから、株価は8倍以上となったわけですが、当然その企業価値の実体として、IR活動以前に事業成長がありました。優れたプロダクトと事業戦略によって、ここ数年増収増益を重ねています。このように、商品市場において、顧客から選ばれるようになったことこそ、企業価値向上の先行的な要素であったことは、間違いありません。
しかし、それだけでは語り尽くせないことがあります。その事業成長を支えたものは、何だったのか、ということです。それは、組織戦略でした。描いた事業戦略を具現化できる人・組織がありました。このように、労働市場において、従業員から選ばれるようになったことこそ、事業成長の先行的な要素であったことは、間違いありません。
では、その組織戦略を支えたものは何だったのか。それは、資本市場において投資家から選ばれて、云々カンヌン。。輪廻の世界に突入するため、ここでやめておきます。
要するに、私は、「2年で株価8倍」という成果が、IR活動だけの賜物とは全く思っていないのです。明確な因果関係もあって無いようなものです。これは、絶妙な3市場適応の結果に過ぎず、各市場への適応度合いの間には、大いなる相関関係のみが存在しているものと思います。そういう意味では、「全社一丸」という発想はごく自然なことで、その合言葉は、各市場のステークホルダーとの関係性に着目した「エンゲージメント」ではないかと思います。