【ガチ検証】高級炊飯器ブームに、だまされるな

2018/2/27

炊飯器ブーム極まれり

「うちの炊飯器は、ブラインドテストをしたら、一番の評価をもらえるんですよ」
炊飯器の取材を続けていると、メーカー担当者は、大概こう説明する。広告や、マーケティングではなくて、「本当の『実力』はうちが一番なんです」という、一番のアピールなのだろう。
だけど、取材するメーカーが全員そう言うものだから、ますます真相がわからなくなり、炊飯器選びはさらに混迷を深めてしまう。
炊飯器は今、空前の活況を謳歌している。販売台数こそ低下しているものの、この10年で「高級炊飯器」が一気に台頭し、10万円級の炊飯器がどんどん売れ出した。さらにバルミューダや、バーミキュラなど新興勢力も市場を活性化している。
だからこそ、知りたい。
どの炊飯器で炊くご飯が一番「うまい」のか、を。何より、いくら若者のコメ離れが進んでも、「ご飯」は日本人の一番身近な主食であるのだ。
そこで、前回に引き続き、広告なしのガチ批評で知られる雑誌「家電批評」で2017年から30台以上の炊飯器をテストしてきた東春樹デスクに、入り乱れる高級炊飯器の「真実」を聴いた。