【保存版】企業のホンネとタテマエ翻訳辞典
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就活版『悪魔の辞典』ですね。
冒頭で述べられている「期待値」と「現実」のギャップによってメンタル不調を来すというのはその通り。いわゆる五月病ですね。
会社側は(面接を受けに来る学生の自己PRと同様に)なるべく自社の魅力的な側面をアピールしようとするもの。それをあまりに真に受けていると入社後に「こんなはずじゃなかった!」という気になってしまい、果ては「自分の会社は嘘だらけだ!」と極端な考えに傾いてしまうのでしょう。この点では、学生も会社も、相互に失望せずに済むよう、なるべくありのままを語り合うのが理想です。
とはいえ学生の身に立てば、理想の実現に期待しても仕方ありません。この点、個々人ができる自己防衛的な処世術としては、自分自身の期待値をコントロールすることでしょう。具体的には、「新卒で入社した会社を40年勤めあげなければいけない」という脅迫観念、あるいは「働き続けられることが保証されている」などという幻想を捨てること、また、入社してもいないのに会社の全容を把握できるなどという誤解を捨てることです。
たまにちょっとインターンやOB訪問をしただけで「あの会社はどうだ」とか「この会社の社員は優秀だ」などとしたり顔で話す学生さんを見かけることがありますが、昔の自分を見るようでひっぱたきたい衝動に駆られます。話を聞いた社員が会社の全容を理解し、なおかつ伝えているなどと想定することがそもそもの間違いです。
就職を希望する会社への「仮説」を持つことは重要ですが、「合わなかったら次だな」くらいの気楽さと良い意味での諦念がないと、あまりにフィット感がなかった時、後々苦しむことになるんじゃないでしょうか。
なお企業側の“リクルート・コンプレックス”についての言及もありますが、これはそもそも会社の組織風土に根づいたものなので、根本的に体質が変わることを期待するのは諦めたほうがいいと思います。
https://newspicks.com/news/2797368/
この記事について、大室先生とだらだら話した内容をVoocyに収録しました。
今週末くらいに公開できるんじゃなかろうかと思います。
https://voicy.jp/channel/621今回の取材で佐藤さんに、企業の「ホンネとタテマエ翻訳辞典」を作りたいと聞いたとき、なんて意地悪な人なんだ!と思いました(失礼!)。
ただ産業医をしていると、新人の本音、上司の本音、人事の本音、これらの答え合わせができるシーンにしばしば直面します。その中でも「企業の文脈」を理解していない新卒社員がそれによってストレスを感じているなと思うこともよくありますので、やはり”翻訳辞典””は必要だなとも思います。
例えば「フラットな組織」について。
伝統的な大企業では上意下達の傾斜がきつく、上司世代はかつてはLCCの座席の傾斜だったのが、今はANA・JALのエコノミーシート位の傾斜になったという意味で、フラットになったと言っているように感じます。ただそんな文脈を共有しない学生は、ビジネスクラスのフルフラット位の解釈をしてしまう(笑)。
昭和と比べて~、同業他社よりは比較的~、このような言葉を前につけて解釈すべき場合と、新興IT企業などに顕著な、本当にフラットな組織を見極める必要があるように思います。おぉ、これは企業のホンネが良く分かる記事です。ここまでズバリ言えるのはNewsPicksならではですね。
では、元採用担当部長が、学生のホンネとタテマエに対して、どのように対処していたかをお教えしましょう。
採用活動で私が恐れていたことは、優秀な人材を採用しそこなうことではなく、職場にフィットしない人材を採用してしまうことでした。
こうようことが起きると、新入社員だけでなく、企業、特にその人が配属された職場の両方にとって、不幸なことになるからです。
そこで、私は何をやっていたかというと、ズバリ学生のホンネを空気を読まず聞いていました。
学生さんのタテマエを表現する、最もポピュラーな文章は、「御社は第一志望群です!」という一言でしょう。
このセリフを聞いた時、私は必ず聞いてました。
「他にどういう企業を受けていますか?」、「全部受かったら、どこに行きたいですか?」
これを聞いておくことで、お互いに誤解のない意思疎通が図れます。
就職というのは、個人と企業の出会いの場のようなものです。
優秀な人を採用したいという思いもありますが、それよりもその会社で本当に仕事をしたいと思っている人になるべくチャンスを与えたいと、人事部は考えています。
会社にはいると、コミュニケーションがうまくとれないがために、活躍できなかったり、離職してしまうケースが非常に多いです。
ですので、面接の場では誤解のないように、ズバリと聞いていまう方が良いのです。前職は、ダイバーシティーを本気で推進していた会社でしたので、こういう行動は推奨すべきものとされていました。
学生さんにもホンネとタテマエがありますよね?
そこで、私が学生の本気度を見極めるために使っていた、ヒミツの指標をお教えしましょう。
それは、面接解禁日の何時に学生さんが来れるのかということでした。
私「6月1日から面接を開始しますが、何時に来れますか?午前9時から始められます」
学生さんA「午前9時に来れます」→お、志望度高そう!
学生さんB「午後15時からお願いします」→う~ん志望度そこそこ。
学生さんC「6月2日の、午前11でお願いします」→あ、第一志望群だな、これは。。。
お互いズバリ確認しあって、悔いのない就職活動と採用をしましょうね。