幸せって何だろう? 正解のない時代の「いい暮らし」を考える:小さな声を届けるウェブマガジン「BAMP」
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年末のこのイベントが個人的に本当に印象深くて、greenzの鈴木菜央さんと豪華モデレーターだった佐々木俊尚さんと今の時代のグッドライフへのとっかかりについてしっかり話し合えた手応えがあって。その起点となった『壊れた世界で、“グッドライフ”を探して』について、「俺のための本か!」と担当編集者以上に自分ゴトとしての実感をもって日本のオーディエンスにつなげてくれた菜央さんと、かたやその実践とテクノロジーの洞察の両面で僕なんかよりもよっぽど深い思索を続ける俊尚さんとのセッションの、その熱量を鈴木さんがそのまますくい取って、小さな声を届けるウェブマガジンBAMPでこんな素敵な形にしてくれたことに感謝。今年はここからまたつなげていきたい。
注目のコメント
佐々木さんのこの指摘すごいぐっときます。
「一方で、例えば限界集落のような周りにあんまり人のいないところで自給自足の生活をしようとすると、ミニマリストには絶対になれない。農機具を含めて、必要な物は増えていく。ミニマリストってシンプルでかっこいい生活に見えるんだけど、これほど現代文明に依存する生活もない。そういうジレンマが実はあるじゃないですか。1970年代にもヒッピーコミューンが盛り上がって、都会から脱出して、田舎で集団で自給自足の生活をしようという動きがあったんですけど、当時の彼らにはあまりそういう悩みはなくて、資本主義とテクノロジーを否定すれば、その先には幸せが待ってるんだという考えだった。それっていま思えば牧歌的だし、幻想だよって思うんです。そこを乗り越えた上で、もう一回何か考えましょうよっていうところが、現代的で新しいんじゃないかと思います。」毎朝満員電車に詰め込まれて、お昼もPCに齧り付いて、会社の人としか飲みに行かないみたいな会社に1年ほどいて、鬱気味になってしまった時に「人間らしい生活」ってなんだろうとすごく考えていた。その時にNumandoも知って日本にもヒッピー的集団がこんなにいるんだ!と驚いた記憶が。
ソーシャルによって人の繋がりは強固になるし、テクノロジーによって明るい未来が開ける。
そうしたものを否定するのではなくて、取り入れながら「より生活を良くする」ことが人間らしい生き方なのではないかな。
狩猟民族だった人間が、倫理観を持ち、政治が生まれ、国家が生まれてきた人間の歴史を考えると、いつだって人間は「より良い生活」を求めて生きている。