Jリーグ史上初、観戦者が若年化の要因。映像制作著作権の移行で可能になったSNS戦略
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この調査、この分野の大学教員が学生たちと一緒にスタジアムを駆けずり回りながらアンケートを回収し、データ入力しています。結構分量も多いので、解答して頂く観戦者の皆さんのご協力も不可欠な調査です。
今回の報道には載らない各クラブ独自の調査項目なんかもあるのですが、これらを含め、各クラブが調査結果をよりマーケティングに活かそうとする力が強まることを期待しています。
実はこの調査、同じ規模で民間企業に委託すれば、一回あたり250万円ほどかかるんです。(10数年前、私が京都サンガ時代にある大学の先生が見積もりを取ってくれました)
そんな価値ある調査なので、是非もっと積極的にグイグイ使ってほしいなあと思っていますし、そういう使い方をしたいクラブの皆さんと共同研究したいです。
あ、2017年度観戦者調査報告書はこちらからDLできます。
https://www.jleague.jp/docs/aboutj/funsurvey-2017.pdfJリーグのスタジアムでの光景は、美しい。
選手たちのプレー、各クラブの個性が観客のハートを射抜き、若年層のファンを増やしています。
中でも、株式会社Jリーグマーケティング専務執行役員・山下修作さんの幾多の取り組みが素晴らしいです。
山下さんの立ち上げるプロジェクトの数々が、日本だけでなく、アジアの少年たちがJリーグに注ぐ熱い視線に繋がっています。2004年から継続的に行われているこのスタジアム観戦調査は、トレンドの理解に役立つ素晴らしいレポートです。ただ一点回答者層について、質問が多岐にわたることに鑑みても、恐らく試合開始時間よりかなり前に来場される熱心なサポーターが主要な回答者層になっているのではないかと推測されます。実際シーズンチケット比率が46.5%、平均来場頻度11.6回(J1)ですから超コアですね。
今Jリーグに求められているのはこのコア層を大事にしながらもどうやってサポーター層の裾野を拡大していくかにあると思われるので、そちら側の声も拾えていくともっと良いですね。いずれにしても、コアサポーターの平均年齢が下がったのは良いことですが。また、クラブ単位で見ようとすると、シーズン中のある特定の1試合のN=400以下からなので、デモグラとか居住地とかで切っていくと結構精度が落ちそうです。飽く迄もリーグ全体のトレンドを見るものかなと思います。
https://www.jleague.jp/docs/aboutj/funsurvey-2017.pdf