香港は中国にのみ込まれるか。民主運動の「女神」の胸の内
コメント
注目のコメント
「中国で生まれ、日本で育ち、今中国にいる日本永住権保有の中国人」としての意見としてコメントお読みください。
個人的には、「民主主義か否か」なんて命題は存在せず、「何がどの程度民主主義か」という程度論の問題で、そもそも絶対的にいい制度は存在しなく、その時々の状態に合わせた「最適」なものしか存在しないと思ってます。
そもそも日本も最初は「直接国税を1円以上収める男子」から選挙権は発生していたり、55年体制と言われる自民党体制だったり、その時のメディアコントロール力だったり、民主主義の発達の過程を見ればそれが明確な境界線がないことはわかると思います。
結論を言うと、今の変化の激しい時代、シンガポールや中国のここ20年の発展の結果を見ると、今この瞬間は今のバランスで良いのではないかと思います。
そして、おそらく中国も今後より民主主義な方にバランスをシフトさせ続けるであろうと思います。
事実、私が日本に来る前はまだ配給制が残っていた完全社会主義時代で、米の票を持って米を交換しに行った思い出があります。
それが今や皆さんご存知の通りの変化をしております。
要は、政治とはプラグマティックにやるべきであり、それを思想教育の影響だけでなく、今の中国人は受け入れているというのが現状です。
そもそも、いくら規制をいたところでこのIT時代に外の国のことを知らないなんてことは幻想です。(VPNも1億人前後使えるという統計もありますし、少なくとも都市部においてみんな海外の民主主義のことは知っています)
それを香港の人がどう考えるかは別の問題だと思いますが。
そもそも海外に移住している中国人は世界のどこよりも多いのですが、本質的には、国境を越えて暮らすハードルを下げ、できるだけ人が自分の住む国を選べることが重要だと思ってます。そうすれば国民というユーザーに対して国も本当の意味で競争をすることになるからです。
それが本質的に世界を良くし、世界の戦争リスクも下げる私が思う理想です。
今の中国の成長が魅力的で中国での生活を選ぶ私のような人がいてもいいし、私の両親のように日本の素晴らしい諸々のインフラと環境が好きで日本を選ぶ人がいてもいい。
私たちは幸運にもそれができる境遇にいますが、それができる人を増やすことが本質的に一番世界にとって良いのではと思ってます。中国政府を賞賛するわけでは全くないが、民主化デモの押さえ込み方、本当にうまかったよな・・・・。完全放置。それだけ。天安門のように警官や軍隊が民衆に暴力を振るったら、それが逆に火に油を注ぐ。中国は火を放置して油が切れるのを待った。天安門から確実に学んでいる。この賢さが逆に恐ろしくもある・・・
言わんとしていることは良く理解できるが、民主主義が最も優れた政治制度だとは思わないし、中国にとっても最善の選択肢に見えない。中国は共産党とその私兵である人民解放軍の強権によって国としての纏まりを保っているのであり、民主化すれば国が分裂し、大混乱という可能性も考えられる。恐らくかつての胡耀邦のような改革志向の強い指導者が表れないと政治制度の改革は望めないだろうし、当面の間は民主化と真逆の方向に向かっていくのではないか。
