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核兵器に代わる次世代戦力として、「通常即応型地球規模攻撃兵器(CPGS)」というのがあります。
これは地球上のあらゆる場所を通常兵器で1時間以内に攻撃できる兵器のことで、現在米中露がその開発にしのぎを削っています。

元々はアメリカで提唱された戦略なのですが、スクラムジェットエンジンを使った極超音速飛翔体X51ウェーブライダーの実験は数年前に打ち切られており、現在は中国やロシアの方が技術的に先行しているとみられています。

中国は昨年末に東風17弾道ミサイルに搭載した極超音速滑空体(HGV)で11分間、水平距離1,400kmの発射実験に成功しました。
早ければこの極超音速滑空兵器は、2020年には実戦に配備されるとの推定もあります。

又ロシアは最高速度マッハ8という極超音速対艦巡航ミサイル、ジルコンの開発に成功し、2018年から2020年の間に、原子力ミサイル巡洋艦ピョートル・ヴェリーキイに搭載されるとしています。


当然アメリカも対抗して技術開発を進めており、ブラックバードの後継機SR72は2013年から開発が始まり、ラムジェット+スクラムジェットのツインエンジンを搭載し、最高速度はマッハ6。
武装として極超音速ミサイルHSSWを搭載して、文字通り世界中を1時間以内に攻撃できる能力を有するとされています。

試験機は2018年にロールアウトし、実戦配備は2030年と発表されていますので、そろそろ実機がでてきてもいい頃かもしれません。

なお、これらの兵器は、現在のいかなる対空防衛網でも撃墜することはほぼ不可能です。
弾道ミサイル防衛を進める日本としても、こうした新兵器の開発は、頭の痛い問題であることは間違いありません。
極超音速機の形状と空力特性(主に輸送機としてのウェーブライダー)が、学部時代の卒論テーマでした。卒業設計では二段式スペースプレーンもやりました。極超音速機を新しい形の抑止力ととらえないでほしいなー。

極超音速流って空力的にはニュートン流近似が利くので、亜音速・遷音速・超音速と違って、学部レベルの数学で十分推算可能なんですが、飛行体の設計という観点では、

・最低限の揚抗比
・すべての飛行マッハ数での空力的静安定
・空力加熱(対流加熱には鈍頭、輻射加熱には鋭頭)
・前方衝撃波と後方衝撃波の干渉を起こさない後退角
・着陸安定性(低速飛行時の揚力)
・衝撃波を発生するような突起部の有無
・機器・ペイロード搭載スペース

などなど、空力だけでもいろんな相容れない要求があるんですよね。例えば、翼の後退角を大きくすると、低速飛行時の揚力が落ち着陸安定性に欠ける、とか。記事にあるスクラムジェットエンジンも技術的課題のひとつ。
あらゐけいいちの漫画「日常」の囲碁サッカー部部長大工 健三郎(だいく けんざぶろう)は、アニメ版ではブラックバードSR-71で通学しており、屋上にとまっている様子が描かれています。

https://ameblo.jp/ishinkaia/entry-11028944066.html
"Speed is the new stealth" アメリカっぽい標語

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