米GE:会社分割の可能性検討、6850億円の費用計上で懸念広がる中
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コングロのさらなる再編が進むか。
昔は、米国もコングロブームで、何でもやっていた。そこを80~90年代にジャック・ウェルチがトップでない事業はやらないと、どんどん切っていた。一方で金融が全社収益に占める割合も増えたり、NBC買収でメディア事業も開始したり。
イメージとして投資家、資金配分を行うポートフォリオマネジャー(それも経営者としてとても重要な要素)で、必ずしもシナジーの追求ではなかった。
その後に、イメルト氏がCEOの時は、金融危機を経て金融を一気にダウンサイジングしたり、メディア事業の売却も行った。ここらへんは下記のGEの歴史のインフォグラフも併せてみていただきたい。
https://newspicks.com/news/1179385/body/
時代は変わり、Dow DuPontのように、両社合併を最初したのちに再編分割する計画の新しいコングロ再編も出てきている。
事業間のシナジーが少ないものの切り出しでなく、こういった規模が大きい再編も起こっていくだろうか?その時に日本の重電・重機メーカーはどう動くだろうか?多様な事業を抱えているコングロマリットは、事業評価でコングロマリットディスカウントをくらい、過小評価される。
だから、自社のコントロール下に置きながら、別子会社として上場させる手法が昨今出て来ています。
シーメンスでも、ここ1年で;
再エネ事業は合弁会社化、
鉄道事業の合弁交渉中、
医療機器は別会社化し上場を計画中、
と、ポートフォリオの組み替えが忙しいです。
ソフト系の企業買収を1兆円以上注ぎ込んでやっているので、辻褄はあってます。GE株は1月16日▲2.9%下げ、アフターマーケットではさらに▲0.9%下げています。
GE Capitalの古い保険(長期の介護のような保険ポートフォリオと思われます)に関して、2017年Q4に税引後$6.2B、向こう7年間$15Bに及ぶ法定責任準備金の積み増しをGE Capitalが求めれることになり、GEはGECapitalからの配当受け取りがなくなるとのことです。
さらに記事によればこの費用計上を除いた利益の進捗が弱目であること、また主力事業を対象にした会社分割を検討していることなどがカンファレンスコールで語られたようです。
随分追い込まれた印象ではありますが、知恵の絞りどころでもあります。