【フィリップ・モリスCEO】我々は将来「たばこ会社」から脱皮する
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タバコ業界の中でもフィリップ・モリスに興味を抱くのは、「将来的にこの会社は“たばこ会社”から脱皮するのではないか」と思わせてくれるからです。
知り合いの社員の方は、上司の前で「本音ではアイコスでさえも吸ってほしくない。私はたばこゼロの世界を目指すためにフィリップ・・モリスで働いています」と言っていて、会社の懐の深さと自由さに驚かされました。
そもそもアイコスは、喫煙者の健康リスクを低減する目的で開発されています。しかし、喫煙者の中にはアイコスを経て禁煙に向かうユーザーも現れるはずで、そうなるとフィリップ・モリスは食い扶持を失ってしまうことになります。
今回のインタビューでカランザポラスCEOに伺いたかったのは「アイコス後の世界」の展望でした。仮に「たばこゼロ」の世界が実現した時、フィリップ・モリスはどう生き残るのかーー。疑問を率直にぶつけました。日本だとIQOSが絶好調に見えるが、世界ではそうではないというのが興味深い。そして改めて規制が多い産業だと分かるし、セグメントも細かく分かれている印象。
そして財として、たばこは習慣化が効く。ブランドを変えることもあるだろうが、基本的には「このブランドを吸う」というのがある程度固定化されやすい。だからこそ、黎明期にマーケティングコストを割いて認知を得ること、他の電子タバコにスイッチされないようにすることが重要なのだと、マーケティングコストの話からも伺える。
一方でポジショントークも少なくないとも思う。IQOSの利益率に関しては、税金も関わる。税率が低くて同じ単価で売っているような日本であれば、先行的なコストはかかっていても、限界利益率ははるかに高いはず。
https://newspicks.com/news/2616433「今、世界にアイコスユーザーは400万人いて、うち300万人が日本人ですから無理もありません。」
ヨーロッパに住んでいた際、アイコスを吸っていた日本人の友人が、現地人に大変驚かれていました。彼らにとっては初めてのアイコスだったからです。
そのくらいアイコスに対する認知度は世界的に低く、屋外喫煙が制限され、かつ広告が可能な日本という特殊な市場にフィットしたにすぎません。
もっとも、タールが燃焼する際に発生するタバコの臭いは最悪なので、アイコスの日本社会に対する寄与度はとても大きいです。
15年後にはニコチン以外を吸引するデバイス?栄養素でしょうか、それともTHCでしょうか、楽しみです。