NY原油、一時64ドル台後半 3年ぶり高値水準
コメント
注目のコメント
ブレント原油は70ドルまで上昇。世界同時の景気拡大、シェールオイル増産の打ち止め、原油暴落時に手控えられた設備投資、いろいろボディブローのように効いてきています。
マーケットの話題はこれでインフレが上昇し始め、債券市場が大打撃を被るのではないか、という事です。本日米債30年入札は無難な結果に終わり、ショートカバーが入り米金利は一旦落ち着いたかもしれません。
その一方でECB議事要旨はタカ派で、独長期金利やEURIBORは上昇。ECBは過去ヘッドラインインフレで金利を上げ下げして来ただけに、ブレント原油の上昇が影響を与えたのではないかと勘ぐってしまいます。
原油先物カーブは順ザヤから、足元の供給不足を示唆する強烈な逆ザヤ(Backwardation)へ。勢いの強さを感じさせます。Kikuchiさんのコメントが、原油だけでなく金利・インフレサイドへの言及もあって助かる(有難う御座います!)。
今後という点では、供給サイドで
①シェール増産どうなる:リグカウントと、原油価格が低かった時にコスト効率高いところがかなり掘られたのではないか疑惑
②OPECどうなる:今は協調減産中、シェールが増産してくればまたつぶしに来る?でも原油価格が低いのはOPEC諸国にもきつい
といった点に注目。
米国の原油の需給(輸出入・在庫・シェール生産)などについては、NY原油が60ドル突破したときに下記でコメントした。
https://newspicks.com/news/2733871