【ソフトバンク源田×CA曽山】なぜ、年功序列はしぶといのか?
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注目のコメント
昨日に続き、示唆に富む対談だと思います。
年功序列の観点で個人的な経験を一つ。
自分自身、社会人人生の大半を年上の部下を持つ環境で過ごしてきました。
試行錯誤を経て下記のような方法論に行き着きましたが、かなり機能しました。
1)部下とはいえ人生の先輩であるので、コミュニケーションでは必ず敬語を使う。
2)しかしながら、仕事の内容では一切妥協しない。
3)仕事以外の面では、様々な相談などもさせてもらい、人生経験上の教えを請う。
3)は、人生の先輩として敬意を有していることを示す狙いも当然ありますが、実際上「さすが!」と思えるアドバイスをもらえるケースが多く、とても役立ちました。また、細かいことですが、職場の飲み会での乾杯の発声などもよくお願いしていました。場が引き締まったり、盛り上がったりで、これも良かったです。
ご参考まで。経営者とサラリーマンとしての視点は根本的に異なります。
サラリーマンとして考えた時、年功序列が成り立つ唯一の要件は 年功を重ねるごとに「給与が上がる」からです。
そして経営者がその要求に応えることができなくなった時、年功序列制は崩壊するのです。
現代はポジティブな意味で雇用の流動性が上がったというより、単に企業が年功に応じて給与を上げることが不可能になっただけだと思っています。
その結果、現代では、「給与を上げる」というのは会社の責任ではなく、従業員の「自己責任」になりつつあります。
自分でスキルを積むなり、転職するなりして、自分でキャリアパスを作り、自分でキャリアアップを図らなければならなくなったわけです。
能力があり、健康に優れ、十分な意欲と時間がある人と、自己でキャリアを上げるだけの意欲と能力に恵まれない人の差は、明確につくある意味実力本位の、ある意味残酷な世の中になったわけです。
最近の世論調査を見ると、自分の腕一本で、自分のキャリアをマネジメントするより、実は安定を望み、正社員でできるだけ長く、年功序列的に安心して働きたいという方が圧倒的に多いのです。
年功序列は滅びるべきモノがしぶとく生き残ってるわけではありません。
言い方を変えればそれを必要とする弱者が世の中にはたくさん存在し、しかしそれを維持できる会社は年を追うごとに少なくなっている、ということなのだと思います。「進んだ人事制度」で有名なある大手日本企業の若手から、「うちの会社は1歳下の人間は奴隷扱い」と聞いて、そのイメージとの乖離に驚いたことがあります。それほど、いまだに日本企業の年功序列色は濃い。事実進んでいるイメージのIT企業の給料はこれほど年功序列に左右されているのかと驚くデータも掲載しました。
では、なぜ年功序列はなくならないのか? それに変わる、多くの人が納得感が持てる評価とは?
昨日に引き続き、ソフトバンクの源田氏、サイバーエージェントの曽山氏に語って頂きました。