【牧野正幸】日本の生産性改革。本丸はバックオフィスだ
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注目のコメント
日米の生産性の違いについて、記事に記載されているバックオフィス(オペレーショナルな業務)への取り組みの違いは要因として大きいと思う(定量的に知りたいところではあるが)。
ジョブディスクリプション含めて分業がより進んでいて、分業が元々進んでいた故にローコストな米国外へのアウトソーシングも進んでいる(英語という言語を使っているゆえの人財プールの広さはあろうが)。
記事の指摘も分かるし、同意する点。
一方で、業務に貴賤をつけない、自分のことは自分でやるといった「気質」が、企業文化や得意な業種に寄与していることも、一方で付け加えたい。製造業現場がどれだけ綺麗だったり、改善活動が進みやすいかは、そういった気質の違いに起因して異なるとは結構聞く。仕事と仕事の間に改善のタネが転がっていることも少なくない。
また、雇用・給与が安定しているゆえに、社会的安定にも一定つながっていることは、企業というより社会・経済全般ではあろう。
もちろん、これはデメリットもある。記事にも指摘されているが、本当はもっと付加価値を出せる人がほかの業務に追われていたり、企業としての競争力・収益力を下げている一面も企業によってはあると思う。
ただ、一方向だけで論じることはできないテーマだと思っている。定型業務ってのは多いですね、確かに…。ISOが浸透したこともあり、ワークフローのうち、書類に残しておかなければいけない仕事が結構あるわけです。無ければ監査で指摘されるわけで。
こうした日々の雑多な書類仕事に追われる担当者も多いのではないでしょうか。ただ、その時間は本質的にはその人に求められる役割の価値を生み出せていない時間です。たとえば、営業が本当に顧客に売り込みできてる時間は全体の業務時間のどれくらいか?という話。100%業務時間は顧客への売り込みしかしてないという営業はあんまりいないのではないでしょうか。
90年代より前の大昔はこうした書類仕事は日本企業では女性の事務職にお願いしていたことが多かったわけですが、徐々にそうした方たちは派遣に置き換えられ、その後に訪れた派遣切りによってこうした書類仕事をやってくれる人は殆どいなくなってしまいました。もちろん役員クラスには流石に秘書くらいはいるでしょうが、その下の部長クラスでも自分で航空券取ったりホテル押さえたりしたりしてるケースは多いのではないでしょうか。実は牧野さんが指摘してるような生産性はISOも無かった昔の方が高かったのかもしれませんね。