【図解】なぜAGC旭硝子は多くの製品で世界トップなのか
コメント
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外から自社を観れる良い機会。
楽しみに読ませていただきます!!
追記
客観的なコメントが非常に勉強になりますね。
創業者のは岩崎俊彌は、1881年に三菱2代目の弥之助の次男として生まれ(兄、小弥太は三菱4代目)、20歳前にロンドン大学留学し、応用化学を専攻、その後旭硝子を創業しています。まさに、日本が近代化していく最中に世界を知り、日本の立ち位置を理解したのでしょう。その中で、自己のバックグラウンドと当時日本としてすべきことを咀嚼し起業したのだと思います。企業活動で世の中に貢献をしていく。背景や状況は変われど、この精神は残していきたいものです。
注目のコメント
私が身を置くセメント製造業もガラス・土石業界に分類されます。
同じ窯業(ようぎょう)だからです。
石英(SiO2)を高温の窯に入れるとガラスに、石灰石(CaCO3)を高温の窯に入れるとセメントになります。
(ちなみに高温にする理由は異なります。ガラスでは一度液体にしてから非晶質にする(ガラス転移)ため、セメントではCO2を飛ばして脱炭酸するためです)
旭硝子が世界トップになれたのは、イノベーターだったからなのでしょうか。
私は違うと思います。
確かに、「時代の先端産業に素材を提供する」というアンテナの鋭さと柔軟性は素晴らしいものです。
ですがそのイノベーター精神やチャレンジ精神を根底で支えるのは、もっと地味で、泥臭くて、勤勉な姿勢にあったのではと思います。
窯業は、装置産業です。窯という巨大な装置をいかに安全に・経済的に・耐久性よく・少ないリソースで・環境に配慮して回し、品質を追及するかというところに、命をかけています。
窯業に、ベンチャー企業はありません。これは窯というストックの初期投資に多大な費用がかかるということもありますが、なによりも技術の蓄積・鍛錬というストックがないと成り立たない業種だからです。
窯は、アイデアだけでは回せないのです。
この企業努力はおそろしく地味で、まぶしいほどのロマンに溢れています。
110周年、おめでとうございます。
同じ窯業に身を置く人間として、ライバル心と強い憧れと、深い尊敬の念を抱いております。
(でも無料会員なのでたぶん次の更新からは読めません)
【追記】
無料会員でも読めるそうです。やったー!!
久川さん、ご丁寧にコメントありがとうございます!本記事のデザインを担当しました。
「昭和初期の日本にガラスはほとんどなかった」というところから、「スマホに使われているガラスは4枚(さらに保護用のガラスを貼れば計5枚)」という話まで110年間。その間、建築、車、テレビ、液晶ディスプレイと、ガラスは時代ごとに移り変わる主要産業を映し出す鏡だったーー。
板ガラスの国産化に挑み、それまで輸出一辺倒だったガラスを輸出産業に育てあげ、ガラスの製造工程から派生したフッ素樹脂などの化学品でも世界トップシェアを誇るAGC旭硝子。時代を支える黒子として、1世紀以上もイノベーターであり続ける旭硝子の秘密に迫る本連載。第1回目は、日本の近代から現在までのガラスの歴史をインフォグラフィックで振り返ります。ガラス、窯業大好きな自分としてはコメントせざるを得ない!!
三菱グループなのに「三菱硝子」でない理由や、ガラスメーカーなのに化学材料も強い理由など、歴史も産業バリューチェーンも感じる。また記事にも出ているGlaverbelの買収は、ブリヂストンのファイヤストーン買収よりも前で、素材メーカーとして当時は相当に大規模な買収だと思う。