【佐藤航陽】仮想通貨はインターネットのようなインフラとなる
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注目のコメント
ブロックチェーンを使った分散アプリケーション、雨後の筍ように次々と登場していますね。
例えば、メディア系では steemit が2016年に登場済みで、既に30万ユーザ、月間60万コメントの規模に成長しています。
https://steemit.com/
今年の夏頃にICOし約2億ドルを集めた Filecoinは、AWSのようなクラウドベンダーが提供するストレージサービスを価格破壊する可能性を秘めていると感じています。
https://filecoin.io/
分散ストレージの仕組みで、データセンター不要で、安定・高速のストレージサービスを提供できるとなると、中央集権的なクラウドは価格面で勝てなくなります。
ちょっと前にイーサリアム上では、仮想子猫育成・取引の cryptokitties が流行りましたね。
https://www.cryptokitties.co/
こういう実用的でないサービス(失礼)が流行り始める時って、そのプラットフォームがキャズムを越えたタイミングと一致することが多いように思います。仮想通貨はインフラになる。
私は特にこの分野に詳しいわけではないが、買物行動をお客様視点で考える仕事をしていると、決済しないと何も買えない世界で、通貨はそもそもインフラであり、その価値を生み出す場所から掌握出来ると、決済=お金が透明化を更に進めて、そして金融業界が変わると思う。
その方が実は小売業にとっても都合が良いはず。
まだ気づいていない、気づいているけど認めたくない人が多いと思いますが、決済、貨幣、信頼の透明化に必ず小売業は向き合うことになる。お金を使う場所、小売業で働く人は勉強した方がいい。賛否両論でここまで意見が分かれるものも珍しい。イノベーションとバブルは表裏一体で、まさにその事例だと思っている。
記事にパズドラが出ているが、ガンホーの株価を見てみたい(下記リンク)。パズドラが出る前は低位だったが、パズドラで一瞬1500円を超えた(分割要因もあるだろう)。そして今は300円前後。
期待値の拡大と、実質の拡大は違う。記事に『数字として誰の目にも見えるようになるときがあって、その瞬間に一気に世のなかがひっくり返る』、『最終的に「よくわかんないけど」という人々も話題にしだします。』という言葉があるが、よく分からないけど数字としてみんなが信じたことでバブルは加速してきたのが歴史。
http://bit.ly/2BykE21
イノベーションとなる要素があるから、人々は魅せられる。それでお金と人が集まりバブルが生まれる。バブルで「評価・期待値が上がるという事実」があるから、期待値にも関わらず実質的価値が上がっているという正当化が発生する。そして期待値の増加と正当化で、参加者も増えて期待値が一層膨らむ。
一方で、お金があり、人が集まるから、イノベーションが加速することも事実。ITバブルを経て、ネットがこれだけ浸透しているのはその寄与。なので、バブルが必ずしも悪いこととは言わない。
だけど、ITバブルのど真ん中で、PVベースのバリュエーションが生まれたりした歴史は忘れたくない。あとは、日米どちらも不動産バブルの際には、土地価格は落ちないという前提が疑問なく信じられていた。みんなが信じて、前提とするから、バブルは発生する。
個人的には、何度もコメントしているがバブルだと思っている。
社名変更で株価が上がる事例が出てきたり、あとは「こうなる」という断定的言説が増えていることも状況的証拠が増えている。信じる度合いが強くなるほど、イノベーションも起こればバブルも起こるもの。
重要なのは、誰が、どれだけの人が、どう便利になるのか。期待は先行するものだし、人々の生活が便利になれば実質価値も上がる(ITバブルのように乖離が大きければ、バブル崩壊をそれでも伴うかもしれないが)。個人的にはまだそれが見えていない。そこは既存の概念にないから見えていないのかもしれないし、今後進化することで見えるのかもしれない。だからそこには気を付けたい。