キャッシュレス化のメリット-日本のキャッシュレス化について考える(2)
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注目のコメント
キャッシュレス化について記事を見ていると度々、日本人の現金主義を揶揄するコメントを見ますが、キャッシュレス化が進まないのは消費者に責任があるんでしょうか?
私はそう思わないです。
日本でもキャッシュレス化の土台は整っていると思います。
ネット通販においてはクレジットカードの比率は5〜6年前に比べかなり上がっていますし、少なくとも電車に乗る方であればほとんどの人がSuica等の交通系ICカードを持っています。スーパーで買い物する主婦の多くはWAONを持っています。セブンイレブンでnanacoを使う人もよく見るようになりました。ガソリンスタンドでもスタンド専用のICカードを使う人が多い。
皆が何かしらのICカードを持ってサービスを利用しています。
問題は各店によって使えるサービスが違う事だと思うのです。
最近Suica系列は使える店が増えてきていますが、ではチャージはできるかというと、できる場所は限られる。
この前、高速道路のサービスエリアで「WAONポイント●倍キャンペーン中」と書いてあり、サービスエリアでもWAONが使えるようになつたのか?と思ったらポイントを貯める事ばできるが使うことはできませんでした。
各社が顧客を囲い込む手段としてしか考えておらず、消費者利益を無視しているせいで、非常に不勉なキャッシュレスインフラが構築されてしまっているのが日本の現状なのではないだろうか?
私はキュッシュレス化が進まない理由は消費者ではなく、サービス提供側の問題だと思っています。書いてあることに大きなインパクトはないけれど、統計の数字には凄味がある。良い記事。
・1%のキャッシュレス化は日本のGDPを0.04%増加させる。(へーえ)
・日本のモバイル決済比率は6.0%。中国は98.3%。(そんなに!)
・スウェーデンのATM設置台数の減少率は20%近い。(どんだけ!!)服鳥さんがコメントされているように、キャッシュレス化が進まないのは消費者のせいではなく、キャッシュレスインフラの問題だと思います。
日本は、いろいろなキャッシュレスサービスがあるのですが、いかんせん、ガラパゴス化して、多種多様な相互乗り入れの効かないカードが多すぎます。
いちいち「ぱ、パスモで」といわないとコンビニですら決済ができないというのは、いかにも不便。米国では、Square社が携帯やタブレットにつけるだけでクレジットカード、デビットカードで決済できる簡単なアイテムを提供し、ほぼどんなお店でもクレジットカードが使えるようになっています(露天商ですら可能)。未だに東京で個人タクシーに乗ってクレカ決済するとき、もっさりとしたクレジットカードの機械を出されると、「うーむ」と考えてしまいます。
ネットワークの外部性が効く世界なので、ガラパゴス多様化戦略は、進化を遅らせる気がします。