有機EL市場を積極開拓 NISSHAなど京都のメーカー
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液晶パネルがスマホのメインストリームだった時、アップルは独自のインセルタッチパネル技術をiPhoneに採用し、液晶パネルメーカーに作らせていた。
Apple社向けのインセル方式とその他のインセル方式の違いはセンサー層の数と検出方法である。Apple社向けは、TFT側にX/Yの2層の相互容量方式を採用していた。XYの格子状電極構造では、ある点をタッチすると複数の電極が反応する。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20121120/239599/
日写のHPには何気にしれっと任天堂スイッチも載っている。また、Mid-cellにも言及していたりと、日写のHPは結構面白い。
http://www.nissha.com/products/dev/cap.html
インセルタッチパネルはスマホ筐体の薄型化に大きく寄与してきた。JDIは独自のインセルタッチパネル技術で2012-2014年の間は中国スマホメーカーの間で引っ張りだこだった。
この流れは2015年秋のiPhone 有機EL採用報道により大きく変わることとなった。
過去、日写はニンテンドーDSに採用された抵抗膜式タッチパネルで一躍注目されたが、その後ゲームのスマホシフト及び更にiPhone5のインセル化でも苦しんだ。が、iPad miniでのフィルムセンサー採用以降、持ち直していた。
https://r.nikkei.com/article/DGXNZO34863630W1A910C1TJ2000
https://r.nikkei.com/article/DGXNMSGD1807B_Y3A410C1000000
インセルだったタッチパネルがアウトセルになったことで、タッチパネルのフィルムセンサーを作る日写はその流れを受けて勢いを増している。nubiaのz17sを使い始めて、その時にNISSHAの事を知ったのですが、有機ELのタッチセンサーも手掛けていたのですね。光沢があっても指紋が目立ちにくく、最近のスマートフォンの中では、ダントツに良い品質の塗装だと思います。
『Z17S 全面屏——努比亚nubia智能手机官网』
https://www.nubia.com/nubiaz17s下記はNISSHAの10年株価チャート。タッチ化が増える中で金融危機直後も大きく株価が回復したが、その後は苦しんだ。そして最近は記事にあるような有機ELの動きもある、と(細かく企業についてみておらず株価ドライバーがそこなのかまでは見ていないが…)。
技術の変化と併せてまた再興する流れというのは、技術開発の面白さも難しさも示していると思う。
http://bit.ly/2k4eVKe