何のための内部留保か 活用論の落とし穴(安東泰志)
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注目のコメント
内部留保の言葉のニュアンスの不理解を利用した票集めがなくなるために国民全体で企業財務の仕組みの基礎は理解してほしい。
資本主義社会に生きてるのだから。
その意味でまとまっているので一般の方に届いてほしい記事。確かに内部留保=現金ではないです。だが問題はそこではなくあんまりほじくっても混乱するばかりだと思われます。何のための内部留保か?ではなく、もっと直接的に投資や借り入れの不足への問題提起だと理解すべきでしょう。
利益還元、、、についても、本質的には日本の未来には無関係な話です。内部留保の使い道がないのならせめて株主や社員に還元しろって事でしょうが、それは次善の策ではあっても、本来のあるべき姿ではないです。
日本企業は統計的に借り入れが少なく、企業が投資しない事が目下日本の問題点であると定義すれば、シンプルに考えられます。実際、企業は毎年利益を出し続けるのが当然の事ですので、自然、内部留保は溜まっていくし、その逆に投資したとしても減価償却や資産計上により、即赤字とはならないですから。
企業に(借り入れを利用しながら)投資してもらうにはどうすれば良いか、或いはそういった企業行動を通して日本はどうやって経済成長を果たしていくか?というのが、いわゆる内部留保問題の本質的議論、あるべき議論だと思いますね。
そういった努力を怠っている企業が、投資が少ない=借り入れが少ない=自由に使えるお金が余っている=いわゆるイメージとしての内部留保問題、とつながるのだと思いますね。内部留保を埋蔵金か何かのような認識が蔓延しているように思えます。
簿記3級程度の話なのに…
個人的には、マスコミ各社が内部留保という言葉をちゃんとした会計用語に言い換える努力をしたら、少しはマシになるのではないかと。