日本の手術トレーニングで世界の肺がん患者を救え 医師のコラボレーションが東南アジアの医療水準を上げる
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注目のコメント
あまり目立たない記事だと思うので少しマニアックなコメントを。
手術トレーニングにはwet labとdry labとありますが、wet labは実際の動物使用しますので(臓器だけを使用する場合と生きた豚などに全身麻酔をかけて手術シュミレーションする場合があります)、昨今は動物愛護の観点からwet labは日本では行いにくくなっています。
dry labは、いわゆる模擬臓器などを用いるわけですが、そもそも大量需要が見込める分野ではないので製品はpoorで実践的では全然ありませんでした。ところが、数ヶ月前にあるメーカーの模擬臓器を試したのですが、これがまた今までとは比較にならないほど実際に近い作りになっていました。
これには素材改良となにより3Dプリンターの登場が大きいです。心拍動下冠動脈バイパス術は心臓を拍動させてまま2mmくらいの細くて脆い血管同士を繋ぎ合わせる手術で技術的難易度が高くそれゆえ術者によるばらつきが大きいものです。この手術のトレーニングが新しい技術で飛躍的に高まったと思うほどでした。
器用で真面目な日本人外科医と模擬臓器をセットにしたメディカル・アウトバウンドはありだと思いますが、そこに模擬臓器だけでなく日本製品(残念ながら日本製の手術器具は少ないです...)の販売も絡めないとビジネスとしてはもう一つだとも思います。