樹脂部材でデータ改ざん 三菱マテ子会社 航空機向け
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
昨日中国人の先生と日本企業の信用について話したばかりでした。
「私が会ったことのある日本人はみな優秀で、仕事に対する姿勢は本当に素晴らしい。日本企業の信頼は彼らによって築き上げられてきた。最近、東芝や神戸製鋼などの問題も出ているが、依然として真面目で優秀な日本人が多くいる日本は信用できる」
日本をべた褒めされた翌日にこのニュース。合わす顔がありません。
神戸製鋼のデータ改ざん問題の時には、中国のメディアがこぞってネガティブニュースを流しました。今回も同様の動きがみられるかもしれません。注視しておきたいと思います。今回の一連の不正は突然始まったものではありません。世界で断トツの超高品質という自信が、過信に変わり、コスト削減の無理な要求を、超高品質の貯金を吐き出して高品質にすることで誤魔化していた実態がバレたということです。バレたのは、デジタルかですべてが透明化される技術環境の変化と、内部告発ができるようになった社会環境の変化によるものです。そしてコモディティ化という時代の波に伴う激しいコスト削減の要請もあります。つらくても高品質、高付加価値を目指す投資を怠ってはいけない、経営陣はコスト削減の責任を現場に丸投げしてはいけないというのの重い教訓だと思います。
参考記事です。
背景に安易なコスト削減 伊藤嘉博・早稲田大商学学術院教授
http://mainichi.jp/articles/20171122/ddm/004/070/034000c
日本のような高い品質管理のレベルを保つことができる国はかつてなかったが、今や新興国も日本に近いところまで追いついてきている。それが分かりやすいのは自動車業界だ。米調査会社によると、米国で販売された新車の品質調査で、かつては日本の自動車メーカーが上位に名を連ねていたが、昨年から2年連続で韓国メーカーが首位に立った。日本企業は、より高い品質を目指さなければならない。最も大切なのは、コストを下げることではなく、付加価値をどう高めることができるかだ。これだけ様々な企業で濫発すると、慣れてきてしまいます。隠蔽率が上がっているのか、発覚率が上がっているのか、どのような関係か。代替品需要とコンプライアンス向けの投資需要が高まりそうです。マクロで見れば良いのかもしれませんね。