TPP、米抜き発効で大筋合意 11カ国、保護主義に対抗
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これで日本主導のTPPは動き出すこととなります。
安倍首相の行動に敬意を表します。すでにアメリカに言われた通りにやるより、原則については日本の主張を貫いたと思います。
保護主義に対抗する気持ちは、中国も大いにあります。どんな形で中国と統一戦線を作るか、課題が残ります。
中国では日本主導のTPPは中国を牽制する意味を強調する人がいますが、もちろんまったくないとは言えません。ベトナムさえも入れたら、中国を本格的に牽制できるものではない、と私は思います。大筋合意・大枠合意という報道の後に色々なものが覆されてきたことはこれまで何度となくありましたので油断はできませんが、とりあえず前向きなニュースだとは思います。
とはいえ、決して小さくはない対米貿易黒字を「さっさと結果を出して小さくしろ」と言われている事実が消えるわけでもなく、また、そうした要求を突き付けているのが基軸通貨国であるということはことさら為替に敏感な日本という国にとって非常に悩ましい話だと思います。早期に合意できたのは、日本政府の強いリーダーシップがあったからだと思います。環太平洋地域における自由貿易の一つの中心軸ができたという点で、非常に大きな意味を持つ合意になるでしょう。米国・中国という2大国も決して無視できないと思います。