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タブーに切り込め!ここがおかしい「日本の保険」
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日本で最初の公害問題が発生した別子銅山。住友家の支配人だった伊庭貞剛氏の命令にしたがって、大規模な植林が進められ、ほぼ100年後の昭和42年までに6,000万本を超える木材が植えられました。そこから生まれてくる厖大な木材は鉱山会社では処理しきれなくなって、結果として住友林業という専門の企業が誕生しました。
両社の足もとの業績はしっかりしていると思いますが、国内の人口減少やインフラ財源の縮小を睨んで手を結び中大規模木造建築事業、バイオマス事業、海外事業などで協業効果を出そうという事案で前向きな印象です。両社は中期的に売上高で1500億円、営業利益で100億円の効果が出ると見ています。

ただし、気になる点があります。それぞれの既存株主の反応です。割り当ての株価は概ね現値レベルでありますが、熊谷組の発行済株式数は約24%増加します(住友林業は本件後20%の株式を持つ筆頭株主になる見込みです)。熊谷組は規模は中堅ですが財務体質が他社に特段劣っているわけではないため負債による資金調達も十分可能でしょう。今回の自己資本の充実が既存株主に十分なリターンを生むのか見解が別れるかもしれません。

一方、住友林業の希薄化は3%程度にとどまりますが、住友林業がグロスで346億円、ネットで246億円拠出することになります。この現金の調達方法とリターンについても意見が割れるかもしれません。持分法で取り込む利益はそこそこになりますが、受取配当額から見てCF上の旨味は小さいと思われます。
個人的には住友林業さんの家の上品な感じと木へのこだわりが好きです。
ニュースリリースはこちら。
http://sfc.jp/information/news/docs/20171109-02.pdf
ハウスメーカー大手。戸建注文住宅と木材・建材流通事業を展開、関東・中部が中心。賃貸事業、リフォーム事業、海外事業などにも注力。
時価総額
9,567 億円

業績

ゼネコン準大手。地下鉄、トンネル、橋梁など大型土木工事に強み。超高層建築も手掛ける。市況に左右されない経営基盤確立に向けて成長戦略に取り組む。
時価総額
1,853 億円

業績