セールスフォースとグーグルが戦略的提携--Google CloudやG SuiteとCRM製品など連携へ
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今サンフランシスコで開かれているDreamforceに来ていますが
昨日のマーク・ベニオフCEOのキーノートの冒頭Googleとの提携が発表されました。
Google Analysticsとの連携の他、GSuiteとの連携、特にメール、スケジューラーをSalesforceのCRM及びAIであるアインシュタイン上で直接連携させるということで、アインシュタインの活用を考えてとき、Office365以外にも大きく選択肢が広がりました。
Googleのブースで色々尋ねてみましたが、詳細はわからないととの事だったので、細かい情報は順次明らかになるかと思います。
今回のDreamforceのキーノートでは、Googleの他AmazonやIBMの名も戦略的パートナーとして挙げられており、全方位の提携でCRMの世界ではSalesforceが完全に独走しつつある印象です。
(追記)
今日聞いた情報では、現在決定済みの提携内容は以下の通りだそうです。
偶然サンフランシスコにいるだけですが、なんかテック系のブロビッカーになった気分ですね。
ちゃんとしたことは、後日専門家の方々がフォローしてくれるでしょう。
1)独自データセンターのない地域で、AWSが使用できない地域ではGCPを使用する(日本は独自センターがあるので関係なし)
2)G SuiteとQuip、及びGmail、Google Analyticsのマーケティングクラウドの一画面での共有の実装
3)Salesforce ユーザーへのGsuiteの一年間無償提供。GsuiteユーザーへのSalesforce Essentials の3ヶ月無償提供
ユーザー的にはマーケティングクラウドの連携がかなりデカイ感じです。Microsoftとの連携からGoogleとの連携へ傾斜が見えてきた感じで、ユーザとしては今後のシステム構成が悩ましくなってきましたね。セールスフォースがすごいのはその柔軟かつ全方位なアライアンス戦略によって、ユーザー企業の利便性を最優先したプロダクトの相互利用性を高めているところです。G-suiteを統合すれば今までは外部価値だった書類作成の経験価値を (G-suiteユーザー限定ですが) Salesforceに取り込めるのでSaleforce上でのワークタイムが増えます。
SaaSにとっては、どれだけ自社製品を使う時間を増やすか、経験価値を上げるかが最大の利用継続性に繋がるため、このようなネットワーク外部性を活用したアライアンスに向かうのは自然なことと言えます。