海外拠点にはエース級人材を置く、フジシールのグローバル展開への要諦
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グロービス大阪校でのご講演。
大阪の隠れた世界的企業フジシールです。
BtoBであることもあり、黒子的な立ち位置のため、これまでほとんど表舞台で語られることはないです。
この企業、面白い。
20億円程度しか売り上げもない75年にアメリカに(社内の猛反対を押し切り)営業のエースを送り込んで、1兆円企業のクラフトとの仕事を取ってきたり、社長含む役員のほとんどがスピーディな意思決定のために常に海外にいたり、企業のゴーイングコンサーンのために制度改正の初年度から完全な委員会設置会社にしたり、120年企業ながら変化し続けている会社。
しかも面白いのが、現地の社員がフジシール大好きなこと。フジシール自慢をしまくる現地の外国人社員や、日本人が1人もいないのに本社も知らないうちにラジオ体操を取り入れている現地工場があったり。それもCEOをはじめ、役員が駐在して目をかけているし、オペレーションに関しては、信頼して任せているからかもしれません。
ということでとてもユニークな会社です。すばらしい取り組み。派遣するならエースを。しかも3-5年じゃなくて10年単位でじっくり腰を据えて。でないと現地の国内企業と競争していけるわけがない。このあたりが「海外進出」と口では言いながらなかなか成果が出せていない日本企業に足りていないところだと思います。