ブロードコム、11兆円でのクアルコム買収を計画-関係者
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注目のコメント
あー、これは確かにありえますね。クアルコムは「3G携帯電話・CDMA技術の会社」としての役割は終え、スマホは「電話」じゃなくなっていて、クアルコムは「その後」の戦略に苦心しています。
これは、凄い。東芝メモリを諦めて、その後、Qコムなどに比べ、静かだと思っていたら。
村田は厳しい?TDKはどうする?
<下記、4月頃の話>
このブロードコムは、話がややこしいが、旧ブロードコムを買収したアバゴである。買収後、名前をブロードコムとした。シリコンバレーの由緒正しいHPが祖であり、アジレントとなって、アバゴが生まれた。下図にあるように、買収に買収を重ねて膨張した、戦国大名のような会社であり、ネットワーク分野で、Qコムや、メディアテックと並ぶ雄である。
ブロードコムは、売上1.6、粗利50-60%で、強烈なキャッシュ創出企業である。売上の過半が有線ネットワーク向け、30%が無線向け、20%弱のストレージや数%の産機向けもある。R&Dが20%弱を占める。
ただ、P/Lでは、GAPPと非GAPPで異なり、前者では、Opm40%、後者は赤字、R&Dも20%と3%、NPに至っては、前者は30%だが、後者は赤字となることに留意。
ファブレス中心に、M&AにM&Aを重ねたこともあり、B/Sでは、ノレンが膨らんだ会社、全資産5兆円中、ノレン2.5兆円、無形固定資産1.5兆円に及ぶ。キャッシュ3000億円、負債3兆円弱、自己資本2兆円である。
毎年の設備投資は数百億円程度であり、有形固定資産2500億円しかない。事業会社ではあり、CFは強烈だが、同時に、M&A、買収と売却を毎年、繰り返しており、これを支えているのが、ハイテク中心の米名門PEのシルバーレイクである。つまりネットワークのハイテク会社は、表の顔であり、その実態は、シルバーレイクが支えるファンドのようでもある。ブロードコムのマレーシア出身のタンCEOは、先日ホワイトハウスでトランプ・ペンス両氏を従えて高らかに米国への投資額増と雇用創出効果を発表して、トランプも満面の笑みで応えさらにツイッターで取り上げていたから、現政権の後ろ盾がある内にM&Aガンガン仕掛けてきそう