保育所の使用済みオムツ ネットで論争「誰が処分？」

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• 高崎 順子

  ライター 「フランスはどう少子化を克服したか」新潮新書（2016刊）

  ・2017年10月30日

  保育園の使用済みおむつ持ち帰り論争、火付け役の神戸新聞NEXTさんの続報記事です。利用保護者の希望を問う独自アンケートや厚労省や大学小児科教授に取材され、大変よくまとまっています。この記者さんの視点で、保育士の負担面からもぜひ取材していただきたいですね。
  
  使用済みおむつ持ち帰りに関しては、「親が持って帰ればいいだろう」「保育所運営も大変なんだから親も協力しろ」との論調が見られますが、これはお題違いです。記事内の小児科教授がコメントしているように、「感染源となる排泄物をどう処理するかという衛生問題」です。同時に、身体的に脆弱な乳幼児の生活の場で、その衛生管理への認識の甘さがまかり通っている保育現場の不条理を考える問題です。
  まだまだ広く議論され、国による改善の道筋がつけられることを願います。