日本にはまだまだ「IT成金」が足りない - 「起業家のイメージを変えたい」
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もともとPlug and Playの創業者はPalo Altoでカーペット屋を営むイラン系移民だったそうですが、たまたま賃借した2階からGoogleやPayPalが輩出され、PayPalへの出資で一財を築いたこともあって、むしろスタートアップ向けに商売する方がいいんじゃないかということでPlug and Playを創業したという面白いエピソードの持ち主です。これも一つのアメリカン・ドリームであり、「IT成金」なのでしょうね。
「成金」というとイメージが悪いですが、シリコンバレーのスタートアップエコシステムは、リスクを取って成功した起業家が投資家に回るといった循環によって支えられています。こうした個人富裕層の投資意識を刺激していくことも必要でしょう。
最近では主に金融セクター出身の一部の富裕層の間で、エンジェル投資がある種のステータスとして捉えられているように感じることがあります。寄付も然り、アートも然りですが、スタートアップの活動を支えること自体でステータス感を得られるような雰囲気を醸成できれば、実体経済にも好循環が巡ってくると思います。そうした考え方を軽薄だと好まない方がいることも理解はしますが。
そもそも「成金」を認めなければ、歩は歩のまま。昔からのお金持ち以外は認めないということになりますからね。お金を得るプロセスが反社会的だとか、使い方が下卑ているというのは全く別の話でしょう。
昨晩、KOHHのライブで『貧乏なんて気にしない』を聞いた後なだけに妙に考えてしまいます。
「成金」がポジティブな文脈で語られる日が仮に来たとしたら、もう少し世の中が変わってくるのかもしれませんね。朝倉さんのPlug and Playの誕生秘話がとてもおもしろいです。
起業家が少ない背景は「成金」という悪いイメージがあるからではなく、リスクを取らない文化や、答えはひとつという教育にある、と言っているように読めます。
確かに教育は大事だと思うので、子どもには、人とちがうことこそ素晴らしいと伝えていきたいと思います。(もちろんチームで仕事する以上、協調性も大事だと思いますが。)