「敵の敵は、味方」マイクロソフトとアマゾンが提携、グーグルに対抗
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しかしMSとアマゾンもまた、AzureとAWSというクラウドにおいて敵同士にあるわけです。前者はエンタプライズ向けに強く後者はネットサービス系という緩やかな住み分けがあるにせよ、です。
グーグルがTPUをクラウドサービスに実装して以来、AI系サービスのホスティングは独走態勢に入りかけているために、自社AWS、Azureで深層学習系フレームワークをオープンソースでばら撒いて集客する作戦です。
が、グーグルは内製かつ目下世界最強のAIチップを有している一方、両社はNVIDIAに依存している故、グーグルが引き続き優勢である点は変わりません。AI分野ではやはりGoogleがリードしている感がありますね。。
個人的には、Googleが買収したDeepMind社が開発した「DQN(Deep Q-network)」に代表される「Deep Reinforcement Learning(深層強化学習)」に注目しています。(※余談ですが、最近「DQNはDQNでも賢いDQN」という触れ込みで勉強会が開催されていたことも、記憶に新しいです。)
DQNの例として「ビデオゲームでルールを教えずとも、どのように操作すれば高得点を目指すことができるかを自立的に判断することができる」というシロモノです。特にピンボールやブロック崩しで人間離れしたスコアを出したとか。
いずれにせよ、AI分野におけるGoogleのリード感は否めません。
その一方で、AIの進化を加速させる別軸の概念である「量子コンピューティング」においてビッグプレイヤーによる壮大な世界戦も始まっております。こちらも含めて、AI分野のGoogleの独走を止めることができるかが、当面のキーかもしれません。
Googleが開発した(機械学習分野で頭角を現す処理装置である)「TPU(Tensor processing unit)」と比べても、量子コンピューティングは次元が全く異なると言われています。
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【参考記事:量子コンピューティングの足音】
http://bit.ly/2hLgoTZ
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こちらは「ハードウェア」「ファームウェア」「OS(オペレーティングシステム)」「(その上で動作する)ソフトウェア」に至るまでの垂直統合/フルスタック型のシステムサービスを実現すべく、GoogleはおろかMicrosoft・IBM、日本勢でも理研・NII・NTT・富士通・NEC・三菱電機なども含めた世界戦です。
「技術互換性無き」経済戦争ですね。資金はかかるわ、技術者泣かせだわ。。恐ろしくもあり、楽しみでもあるという。
さて未来のAI、どうなりますか。引き続き注目です。ここ3年 Microsoft Azureでのディープラーニングの展開を見てましたが、正直迷走していた感じがします。もともと統計ツールRを前面に出していました。CNTKは脇役だった感じがします。 Rではディープラーニングに対応するのが難しいためCNTKをオープンソース化しました。 しかしすでに Tensorflowが市場を席巻しつつあり、タイミングを逃した感があります。その後OpenAIと組んで見たり、Preferred Networksと提携してみたりと色々やってはいるが、結果が出てこない。ほんとマイクロソフトのユーザーは困っていると思います。まあそれぐらいGoogleが強いということですね。Kerasは TemsorflowだけでなくCNTK 上でも動きます。弊社ではKerasをメインのツールとして使ってます。使いやすくお勧めです。