ザッカーバーグを変えた「牧師の言葉」
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フェイスブックのビジネス、社会人類学的な「孤独とつながり」、そして政治的な「分断」という、3つのテーマが交錯する良質なコラムです。
キーワードは「エコーチェンバー」。
米国で(特に最近はテック業界では)よく使われる言葉で、同じ意見の人ばかりが集まる事でその意見が強化(増幅、エコー)されて、あたかもその意見が絶対無二の真理だと皆んなが思う状態の事を言います。
フェイスブックよのうなメディアではその現状が置きやすいのは考えればわかる通り。ザッカーバーグは前まで「それはアルゴリズムで回避出来ている」と強弁していましたが、トランプ現象の後くらいから態度を変えています。本コラムでは「牧師との出会いが変えた」とありますが、事実でありまたメタファーでしょう。
日本でも油断できた話では無く、良識人が当たり前にAだと思っている事が、地方や高齢者の声をよくよく聞いたらBが大勢だった、と言う事はままある話、それを良識人たちが怠り、驕った結果がトランプであり、ブレグジットであり、その他欧州諸国で起きている民衆からのバックラッシュである点、比較的分断がマイルドな日本は今のうちに米欧の反省に学び先回り対応すべきです。
特に今回の選挙がその第一歩になると思います。「素晴らしいコミュニティには、人々の幸せに責任をもつ素晴らしい指導者がいるものだ」。これはビジネスの世界でも通ずる。素晴らしいチームには、素晴らしいリーダーがいる。
「エコチェーンバー」という言葉が書かれていますが、これは同じ意見や価値観の人たちが集まりすぎて、それが一番だと強固に感じる状態。
これに対し私の好きな言葉で、ニーチェの
「信念は嘘よりも危険な心理の敵である」です。
エコチェーンバーによって自分の信念が固まりすぎてしまうと、マイノリティーの意見、小さな声が聞こえなくなり、時には自分の信念のために聞こえないふりをします。
グループの中で素晴らしい指導者、リーダーは多様な視点を持つことが大事だと考えさせられます。